一般社団法人で食育・食の支援活動を行う方法|設立・資金・運営を解説

一般社団法人法
料理教室、親子の食農体験、郷土料理の継承、フードドライブ。食の活動を団体で続けるときに、法人化で何が変わり、どの法律に気を付けるのかを条文と官公庁の資料で説明します。

結論から申し上げます。

食育の活動そのものは、法人格がなくても始められます。

一般社団法人にする意味は、口座・契約・助成の申請・行政や学校との協定を団体名義で続けられることです。

設立は社員2人以上で定款を作り、公証人の認証と登記で完了します(一般法人法10条1項・13条・22条)。

法定費用は、定款認証の手数料5万円と登録免許税6万円です。

一方、食品衛生や食品表示のルールは、法人かどうかでは変わりません。

料理を出す・加工品を売るときは、活動の形ごとに保健所への相談と表示の確認が必要です。

POINT 法人化で変わるのは「誰の名義で活動するか」です。食品衛生法・食品表示法の義務は、提供や販売の形で決まります。子ども食堂の運営は一般社団法人で子ども食堂を運営する方法で別に説明しています。

食育とは何か:食育基本法の位置づけ

食育の法律上の土台は、平成17年に制定された食育基本法です。

同法は、食に関する適切な判断力を養い、健全な食生活を実現することを食育の旨としています(2条)。

家庭・学校・保育所・職場・地域など、あらゆる場所での体験活動を想定しています(6条)。

伝統的な食文化の継承や、生産者と消費者の交流も、食育の柱に含まれています(7条)。

国民にも、食育の推進に寄与するよう努める責務が定められています(13条)。

農林水産省は、令和8年5月27日に改正食育基本法が公布・施行されたと公表しています。

国の食育推進基本計画は、食育推進会議(農林水産省に設置)が作成します(16条1項・26条1項)。

令和8年6月24日には、令和8年度からおおむね5年間を期間とする第5次計画が決定されました。

第5次計画の重点事項は、学校等での食や農の学び、大人の食育、食卓と生産現場の距離を縮める取組の3つです。

食育基本法の条文 内容 団体の活動との関係
2条 食育の基本的な考え方 団体の目的を書くときの拠り所になる
6条 あらゆる機会と場所での体験活動 料理教室・農業体験・講座の位置づけ
7条 食文化の継承・生産者との交流 郷土料理の伝承、産地見学
18条1項 市町村食育推進計画(努力義務) 地元の計画に沿った事業提案ができる
20条2項 教職員以外の人材の活用 学校での出前授業・体験の協力
22条2項 ボランティアとの連携協力 国・自治体が活動の充実を図る対象
25条の2 食育の人材育成・情報提供 研修や情報提供を受ける機会

食の活動の型と、かかわる法律

食育団体の活動は幅が広く、型によって確認すべき法律が違います。

法人化の前に、自分たちの活動がどの型に当たるかを書き出しておくと、保健所や助成元への説明が早くなります。

同じ「料理教室」でも、参加者が自分で作って食べるのか、団体が作った料理を出すのかで論点が変わります。

活動の型 主に確認する法律 相談先
講座・セミナー(調理なし) 特になし(会場の利用規約) 会場の管理者
料理教室・試食会 食品衛生法(営業か、68条3項の準用か) 保健所
共食会・配食 食品衛生法(許可・届出・準用) 保健所
手作り加工品の販売 食品衛生法の許可業種・食品表示法 保健所・表示の担当窓口
農業・漁業体験 農地や施設の利用関係 農家・漁協・自治体
フードドライブ 食品ロス削減推進法・食品寄附ガイドライン フードバンク・自治体
学校での出前授業 学校との取り決め(食育基本法20条) 学校・教育委員会

任意団体・一般社団法人・NPO法人の比較

任意団体・一般社団法人・NPO法人の比較
図:任意団体・一般社団法人・NPO法人の比較

食育の団体は、任意団体のままでも活動できます。

法人格が必要になるのは、団体名義で口座・賃貸借・委託契約を結びたいときや、助成元が法人格を条件にしているときです。

一般社団法人は、社員2人以上で定款を作成し、公証人の認証を受けて登記すれば成立します(10条1項・13条・22条)。

所轄庁の審査はなく、事業の分野にも制限がありません。

NPO法人は、法の別表に掲げる活動を主な目的とする団体が、所轄庁の認証を受けて設立します(NPO法2条1項・10条1項)。

食育は、別表の「保健、医療又は福祉の増進」「社会教育の推進」「子どもの健全育成」などに当てはめて申請する例が考えられます。

NPO法人は社員10人以上が必要で、認証の決定は縦覧期間の経過後2か月以内(条例で短縮可)です(12条1項4号・2項)。

比較項目 任意団体 一般社団法人 NPO法人
設立の人数 2人から 社員2人以上 社員10人以上
行政の関与 なし なし(準則主義) 所轄庁の認証
設立までの期間 すぐ 書類がそろえば数週間程度 縦覧と審査で数か月
法定費用 0円 11万円(認証5万円+登録免許税6万円) 0円
事業の分野 自由 自由 別表の20分野が主目的
口座・契約の名義 代表者個人になりやすい 法人名義 法人名義
毎年の公開義務 なし 貸借対照表の公告 事業報告書等の所轄庁提出

どちらを選ぶかの考え方は一般社団法人とNPO法人どっちを選ぶ?で詳しく比べています。

定款の「目的」に食育をどう書くか

一般社団法人の定款には、目的・名称・主たる事務所の所在地などを必ず書きます(11条1項)。

法人の名称には「一般社団法人」の文字を入れます(5条1項)。

目的には、法人の目的と、それを実現するための事業を具体的に並べます。

将来行う可能性がある事業(加工品の販売、講師派遣、受託事業など)も、最初から入れておくと定款変更の手間が省けます。

設立後に目的を追加するには、社員総会の特別決議で定款を変更します(146条・49条2項4号)。

目的は登記事項なので、変更した日から2週間以内に変更の登記も必要です(303条)。

定款の目的の記載例(抜粋)

第〇条(目的)当法人は、地域の住民が食に関する知識と選択する力を身に付け、健全な食生活を送れるよう支援するとともに、地域の食文化を次の世代へ伝えることを目的とし、その目的に資するため、次の事業を行う。

(1)料理教室、食に関する講座及び体験活動の企画及び実施

(2)農林漁業者と連携した収穫体験及び産地見学の実施

(3)郷土料理の調査、記録及び普及

(4)学校、保育所及び地域団体への講師の派遣

(5)食品ロスの削減に関する啓発及びフードドライブの実施

(6)地方公共団体その他の団体からの食育に関する事業の受託

(7)前各号に掲げる事業に附帯又は関連する一切の事業

加工品を製造・販売する予定があれば、その事業も目的に加えます。目的の書き方の全体像は「事業目的の書き方」の記事で説明しています。

この記事の位置づけ

本記事は、制度を一般的に説明したものです。個別の事案についての判断や手続きの代行を行うものではありません。

  • 設立登記など登記申請の手続きは司法書士が取り扱う業務です。ご自身で法務局へ申請することもできます。

料理教室・試食会と食品衛生法

食品衛生法の「営業」は、業として食品を調理・販売などすることをいいます(4条7項)。

飲食店営業など政令で定める営業は、都道府県知事の許可が必要です(54条・55条1項、施行令35条1号)。

許可業種以外の営業は、原則として事前の届出が必要です(57条1項)。

営業に当たらなくても、施設で継続的に不特定または多数の人に食品を出す場合は、一部の規定が準用されます(68条3項)。

準用されるのは、衛生管理の基準(51条)・施設の基準(54条)・届出(57条)・処分(59〜61条)などです。

営業許可の規定(55条)は準用の対象に入っていません。

腐敗した食品や有害な食品を出してはならないという規定(6条)は、無償で多数に配る場合も対象です。

提供の形 食品衛生法上の位置づけ 手続の目安
業として調理した料理を提供(参加費あり等) 営業(4条7項) 飲食店営業の許可(55条1項)
許可業種以外の営業 営業 事前の届出(57条1項)
営業ではないが施設で継続的に不特定・多数へ提供 68条3項の準用 届出・衛生管理の基準等(許可は対象外)
参加者が自分で調理して自分で食べる教室 提供の実態で判断 保健所に相談
単発の試食・行事での提供 提供の実態で判断 保健所に相談

どの区分に当たるかは、法人格ではなく提供の実態で決まります。

参加費の有無、回数、食数、会場の設備などを伝えて、管轄の保健所の判断を受けます。

保健所に相談するときに用意する情報

  • 活動の内容(教室・試食・共食・配食・販売のどれか)
  • 会場と調理設備(調理室の有無、手洗い設備、冷蔵庫)
  • 開催の頻度と1回あたりの参加人数・提供食数
  • 参加費や代金を受け取るか、その金額
  • 誰が調理するか(講師・スタッフ・参加者本人)
  • 持ち帰りの有無(試作品・弁当・加工品)

衛生管理:食品衛生責任者と衛生管理計画

営業者は、厚生労働省令の基準に従って公衆衛生上必要な措置を定め、守らなければなりません(51条1項・2項)。

この規定は、68条3項により営業以外の継続的な提供にも準用されます。

施行規則は、その措置として衛生管理計画の作成・記録の保存などを定めています(66条の2)。

基準の一つが食品衛生責任者を定めることです(施行規則別表第17第1号イ)。

責任者になれるのは、調理師・栄養士・製菓衛生師などの有資格者です(同号ロ)。

都道府県知事等の講習会を受けた人も、食品衛生責任者になれます(同号ロ)。

団体の中心メンバーが講習会を受けておくと、教室の規模を広げるときに対応しやすくなります。

食品衛生責任者になれる人(別表第17第1号ロ) 例
食品衛生監視員・食品衛生管理者の資格要件を満たす人 医師・薬剤師・獣医師など
定められた資格の保有者 調理師・製菓衛生師・栄養士・管理栄養士など
講習会の受講者 都道府県知事等が行う(認める)講習会の修了者
教室の衛生管理で記録に残す項目

  • 当日の担当者の健康状態(下痢・発熱・手指の傷)
  • 食材の購入先と購入日(レシートの保管)
  • 加熱の確認(中心まで火が通ったか)
  • 冷蔵・冷凍の温度
  • 調理器具と会場の清掃・消毒
  • 参加者のアレルギーの申告内容と対応

手作りの加工品を売るとき

ジャム・みそ・焼き菓子・総菜などを作って売る場合は、製造そのものが許可業種に当たることがあります。

施行令35条は、菓子製造業(11号)・みそ又はしょうゆ製造業(20号)・そうざい製造業(25号)などを許可業種に挙げています。

許可は施設ごとに受けるため、自宅の台所や公民館の調理室では基準を満たさないことがあります。

加工品を袋や瓶に入れて売る場合は、食品表示法も確認します。

同法の「食品関連事業者等」には、業として販売する人のほか「食品の販売をする者」も含まれます(2条3項2号)。

東京都の手引きは、小学校のバザーでクッキーを売る保護者や、町内会の祭りで手作りジャムを売る役員を例に挙げています。

こうした販売者も、食品表示基準に従った表示が必要です(食品表示法5条、食品表示基準15条)。

容器包装に入れた加工食品の表示事項(食品表示基準15条・抜粋) 内容
名称 何の食品か(例:いちごジャム)
保存の方法 常温・要冷蔵など
消費期限又は賞味期限 日持ちの短いものは消費期限
添加物 使用した添加物
製造者等 製造所の所在地と製造者の氏名・名称
アレルゲン 別表第14の特定原材料など

表示が義務になる特定原材料は、食品表示基準の別表第14で定められ、改正で品目が追加されています。

売る前に、消費者庁や都道府県の表示の窓口で最新の基準を確認します。

アレルギーと事故への備え

料理教室では、参加者が口にする食材を団体が用意することが多くなります。

申込みの段階で食物アレルギーの有無を聞き、対応できない食材がある場合は、その旨を事前に伝えます。

子どもが参加する体験では、窒息や刃物・火のけがへの配慮も必要です。

食中毒を診断した医師は保健所長に届け出ることになっており(食品衛生法63条1項)、保健所の調査が入ります。

そのため、献立・食材の購入記録・参加者名簿をすぐ出せるようにしておきます。

行事でのけがや食中毒の賠償に備えて、団体向けの保険に入る団体も多くあります。

開催前にそろえておく書類

  • 参加申込書(アレルギーの有無・緊急連絡先)
  • 献立表と使用する食材の一覧
  • 当日の役割分担表(調理・受付・見守り)
  • 近隣の医療機関と保健所の連絡先
  • 加入している保険の内容と事故時の連絡先

保険の選び方は一般社団法人の保険とリスク管理とボランティア保険とはで説明しています。

「栄養士」「調理師」など講師の名称の注意

食育の講座では、講師の肩書きの書き方にも法律の制限があります。

栄養士は、都道府県知事の免許を受けて、栄養士の名称で栄養の指導を業とする人です(栄養士法1条1項)。

栄養士でない人が、栄養士またはこれに類似する名称で栄養の指導を業として行うことはできません(6条1項)。

調理師でない人は、調理師またはこれに紛らわしい名称を使えません(調理師法8条)。

団体が独自に認定する資格名を作る場合も、これらと紛らわしい名称は避けます。

チラシやWebサイトでは、講師の資格を正確に書きます。

名称 誰が名乗れるか 根拠
栄養士 都道府県知事の免許を受けた人 栄養士法1条1項・6条1項
管理栄養士 厚生労働大臣の免許を受けた人 栄養士法1条2項・6条2項
調理師 都道府県知事の免許を受けた人 調理師法2条・8条
食育インストラクター等の民間資格 発行団体の規約による 法律上の名称独占ではない

自治体・学校・生産者との連携

自治体・学校・生産者との連携
図:自治体・学校・生産者との連携

地方公共団体には、地域の特性を生かした食育の施策を実施する責務があります(食育基本法10条)。

市町村は、市町村食育推進計画を作るよう努めることとされています(18条1項)。

地元の計画を読むと、自治体が重点にしている対象(子ども・若い世代・高齢者など)がわかります。

学校の食育では、国と自治体が教職員以外の人材の活用を図ることとされています(20条2項)。

農林漁業者は、農林漁業の体験の機会を積極的に提供するよう努めるものとされています(11条2項)。

農林水産省は毎年6月を「食育月間」としており、自治体の行事と合わせた企画も立てやすい時期です。

同省の「食育活動表彰」は、ボランティア活動を通じて食育に取り組む者も対象にしています。

1
地元の食育推進計画を読む
市町村・都道府県のWebサイトで公開されている(18条2項で要旨の公表)
▼
2
担当課に活動を説明する
健康づくり・農政・教育など、計画の担当課を確認する
▼
3
協力の形を決める
後援・共催・委託・会場提供など
▼
4
取り決めを書面にする
費用負担、個人情報、事故時の対応を明記する
▼
5
実施後に報告する
参加人数や内容をまとめ、次年度の提案につなげる

農業体験の受け入れや農地の利用は一般社団法人で農業・農村支援の活動を行う方法で説明しています。

フードドライブ・食品ロス削減の活動

食品ロス削減推進法は、食品ロスの削減を次のように定義しています(2条2項)。

「まだ食べることができる食品が廃棄されないようにするための社会的な取組」です。

国・自治体・事業者・消費者・活動団体は、相互に連携して協力するよう努めるとされています(7条)。

国と自治体は、未利用食品を必要な人に届ける活動を支援する施策を講ずるものとされています(19条1項・2項)。

フードドライブで集めた食品を配る場合は、期限表示や保存状態の確認と、受け渡しの記録が欠かせません。

食品寄附の合意事項や記録の項目は、官民協議会の「食品寄附ガイドライン」に示されています。

ガイドラインの内容は子ども食堂の記事で詳しく紹介しているので、そちらを参照してください。

運営資金と税金の基本

食育団体の主な財源は、会費・参加費・寄付・助成金・自治体からの委託料です。

助成金は、法人格の有無や設立後の年数を応募条件にしているものがあります。

応募前に、募集要項で対象団体・対象経費・報告の方法を確認します。

法人税の扱いは、非営利型法人の要件を満たすかで変わります(法人税法2条9号の2)。

行う事業が収益事業に当たるかどうかも関係します(同条13号)。

非営利型法人などの公益法人等は、収益事業を行う場合に限って法人税の納税義務があります(4条1項)。

料理教室の参加費や加工品の販売代金がどう扱われるかは、事業の内容と実態で判断されます。

会費・寄付・事業収入は、帳簿で分けて記録しておくと、判断や助成の報告がしやすくなります。

財源 特徴 確認すること
会費 会員から定期的に受け取る 会費規程で金額と使途を定める
参加費 教室ごとに受け取る 食材費との関係、収益事業に当たるか
寄付 個人・企業から受け取る 受領の記録と使途の公表
助成金 財団・自治体などから受け取る 対象経費と実績報告の期限
委託料 自治体の事業を受託する 契約書の業務範囲と再委託の可否

この記事の位置づけ

本記事は、制度を一般的に説明したものです。個別の事案についての判断や手続きの代行を行うものではありません。

  • 税務の取扱いは、収入の性質や事業の実態によって結論が変わります。具体的な判定や税額の計算については、税理士または所轄の税務署へご確認ください。

助成金の探し方は一般社団法人は補助金・助成金を受けられる?、非営利型の要件は非営利型一般社団法人とはで説明しています。

講師やスタッフに謝礼を払うとき

料理教室の講師や調理スタッフに謝礼を払う場合は、その人との関係を整理します。

団体の指示で時間や場所を決めて働いてもらう場合は、雇用に当たる可能性があります。

雇用であれば、労働条件の明示や最低賃金などの労働関係の法令が適用されます。

講座ごとに内容を任せて依頼する場合は、業務委託の契約書を交わす形が一般的です。

ボランティアに交通費などの実費を渡すときも、金額の基準を決めておきます。

この記事の位置づけ

本記事は、制度を一般的に説明したものです。個別の事案についての判断や手続きの代行を行うものではありません。

  • 社会保険・労働保険の加入手続きは、社会保険労務士が取り扱う業務です。

設立の流れと費用

一般社団法人の設立は、定款の作成から登記まで、次の順で進みます。

理事は1人以上必要で、理事会や監事は定款で置くかどうかを選べます(60条1項・2項)。

定款認証の手数料は5万円です(公証人手数料令35条3号)。

設立登記の登録免許税は1件6万円です(登録免許税法別表第一24号(一)ロ)。

一般社団法人の定款に収入印紙は必要ありません。

1
活動の型と事業を書き出す
教室・体験・販売・受託など、将来の予定も含める
▼
2
設立時社員と役員を決める
社員2人以上、理事1人以上(10条1項・60条1項)
▼
3
定款を作成する
目的に食育の事業を具体的に書く(11条1項)
▼
4
公証人の認証を受ける
手数料5万円(13条)
▼
5
設立の登記を申請する
登録免許税6万円。登記の日に成立(22条)
▼
6
口座開設・保健所相談・保険加入
法人名義で口座と保険を整え、提供の形を保健所に確認する

手順の詳細は一般社団法人の設立の流れで説明しています。

よくある誤解

誤解1:法人にすれば営業許可が要らなくなる。許可や届出が必要かは提供の形で決まり、法人格は関係ありません。

誤解2:営業でなければ食品衛生法は関係ない。

施設で継続的に多数へ提供する場合は、届出や衛生管理の規定が準用されます(68条3項)。

ただし、準用される規定に営業許可(55条)は含まれていません。

誤解3:バザーで売るだけなら表示は要らない。

業としない販売者も、容器包装に入れた加工食品には表示が必要です(食品表示基準15条)。

誤解4:講師は「栄養士」と名乗ってよい。

免許がなければ、栄養士や類似の名称で栄養の指導を業として行えません(栄養士法6条1項)。

誤解5:食育基本法に団体の届出義務がある。

同法は国や自治体の施策と関係者の努力を定める法律で、団体に届出や登録を求める規定はありません。


一般社団法人で食育・食の支援活動を行う方法についてよくある質問

Q. 食育の団体を作るのに法人格は必要ですか?

A. 必要ではありません。任意団体でも活動できます。口座・契約・助成の申請を団体名義で行いたいときに、一般社団法人やNPO法人を検討します(一般法人法22条・NPO法13条1項)。

Q. 一般社団法人は何人で設立できますか?

A. 設立時社員2人以上で定款を作成し、理事を1人以上置けば設立できます(一般法人法10条1項・60条1項)。

Q. 料理教室に営業許可は必要ですか?

A. 提供の形で決まります。業として調理して提供すれば営業として許可が必要になる場合があります(食品衛生法4条7項・55条1項)。参加者が自分で作って食べる形などは、保健所に相談して判断を受けます。

Q. 営業でない継続的な提供では、どの規定が準用されますか?

A. 食品衛生法68条3項により、51条(衛生管理)・54条(施設基準)・57条(届出)・59〜61条(処分)などが準用されます。55条(営業許可)は含まれていません。

Q. イベントで手作りジャムを売るときに必要なことは?

A. 製造が許可業種に当たるかを保健所に確認し、容器包装に入れて売る場合は名称・保存方法・期限・製造者・アレルゲンなどを表示します(食品衛生法施行令35条・食品表示基準15条)。

Q. 食品衛生責任者は誰がなれますか?

A. 調理師・栄養士・製菓衛生師などの有資格者か、都道府県知事等が行う(認める)講習会の受講者です(食品衛生法施行規則別表第17第1号ロ)。

Q. 講師が栄養士の資格を持っていない場合、肩書きはどうすればよいですか?

A. 栄養士やこれに類似する名称で栄養の指導を業とすることはできません(栄養士法6条1項)。民間資格であれば、その正式名称と発行団体を書きます。

Q. 参加費に税金はかかりますか?

A. 非営利型法人の要件を満たすか、事業が収益事業に当たるかで扱いが変わります(法人税法2条9号の2・13号・4条1項)。個別の判断は税理士にご相談ください。

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📖 参考にした公的機関の情報

【免責事項】本記事は一般的な情報提供を目的として作成したものであり、正確性・最新性に配慮していますが、内容の完全性・正確性を保証するものではありません。法令・制度・税制は改正される場合があり、個別の事情により取り扱いが異なることもあります。本記事の情報を利用して行われた一切の行為およびその結果について、当サイトおよび筆者は責任を負いかねます。実際のお手続きや判断にあたっては、必ず公的機関の最新情報をご確認のうえ、必要に応じて専門家にご相談ください。