一般社団法人の契約実務|契約書の結び方とチェックポイントを解説

一般社団法人法
契約書は「署名する人」と同じくらい「中身」が大切です。法人が契約書を受け取ったとき、どの条項をどの法律と照らして読めばよいかを順に説明します。

結論から申し上げます。

一般社団法人の契約は、法人名義で結び、代表理事が署名するのが基本です(一般法人法77条4項)。

そのうえで実務の中心になるのは、契約書の条項を一つずつ確かめる作業です。

契約書に書かなかった事項は、民法などの法律の原則で決まります。

そのため、「書いていないと法律の原則どおりになる」ことを前提に、原則と違う条項がないかを読みます。

業務委託・賃貸借・会員や参加者との規約では、民法以外の法律が条項の効力を制限する場面もあります。

POINT 契約書は①相手と権限の確認、②条項のチェック、③締結後の管理の3段階で扱います。署名欄の書き方や収入印紙は一般社団法人の契約書の名義と締結で説明しているので、この記事は条項の中身と管理を中心にします。

契約は口約束でも成立する、それでも書面にする理由

民法では、申込みに対して相手方が承諾したときに契約が成立します(522条1項)。

法令に特別の定めがある場合を除き、書面などの方式は必要ありません(同条2項)。

電話やメールで「お願いします」「承りました」とやり取りしただけでも、契約は成立し得ます。

それでも書面にするのは、後から「何を約束したか」を証明できるようにするためです。

本人や代理人の署名か押印がある私文書は、真正に成立したものと推定されます(民事訴訟法228条4項)。

一方で、法律が書面を効力の条件にしている契約もあります。次の表がその代表例です。

契約・合意 書面の扱い 根拠
保証契約 書面(電磁的記録を含む)でなければ効力を生じない 民法446条2項・3項
個人の根保証契約 極度額を定めなければ効力を生じない 民法465条の2第2項
定期建物賃貸借(更新のない借家) 書面による契約と、事前の書面での説明が必要 借地借家法38条1項・3項
裁判所の管轄の合意 書面(電磁的記録を含む)でなければ効力を生じない 民事訴訟法11条2項・3項
フリーランスへの業務委託 委託したら直ちに条件を書面かメールなどで明示する義務 フリーランス法3条1項

フリーランス法の明示は契約の成立条件ではありませんが、委託する側の法律上の義務です。

契約前に確かめること(相手方と自分の法人)

条項を読む前に、誰と、誰の権限で契約するのかを確かめます。

相手が法人なら、登記事項証明書で名称・所在地・代表者を確認できます。

登記事項証明書は、手数料を納めれば誰でも交付を請求できます(商業登記法10条1項、一般法人法330条で一般社団法人に準用)。

自分の法人の側では、その契約を代表理事だけで決めてよいかを確かめます。

理事会設置法人では、重要な財産の処分や多額の借財などは理事会で決めなければなりません(一般法人法90条4項)。

相手方が理事本人や理事の会社であれば、利益相反取引として承認が必要になることがあります(84条・92条)。

締結前の確認リスト

  • 相手方の正式な名称・所在地・代表者を登記事項証明書などで確かめたか
  • 担当者が代表者でない場合、委任状や社内の権限を確かめたか
  • 自分の法人で理事会や社員総会の決議が必要な契約ではないか(90条4項・84条)
  • 同じ相手との基本契約や過去の覚書がないか
  • 見積書・提案書の内容と契約書の内容が一致しているか
  • 予算の範囲内か、支払いの財源が決まっているか

代表権や決議が必要な契約の範囲は、契約書の名義と締結と利益相反取引の記事で詳しく説明しています。

条項ごとのチェックポイント

契約書の条項は、種類が違っても骨組みはほぼ共通です。

下の表は、条項ごとに確認する点と、書かなかった場合に適用される民法の原則を並べたものです。

原則より自分の法人に不利な条項があれば、修正を求めるかどうかを検討します。

条項 確認すること 書かなかった場合の原則
目的・業務内容 何を、どこまで、どの水準で行うか。範囲外の作業の扱い 当事者の合意内容を解釈して決まる
対価・支払 金額、税の扱い、支払期日、振込手数料の負担 期限を定めなければ請求を受けた時から遅滞(412条3項)
納期・検収 引渡しの期日、検査の方法と期限 期限の定め方で遅滞の時期が決まる(412条)
契約期間・更新 始期と終期、自動更新の有無、更新を拒む通知の期限 期間の定めがなければ契約の種類ごとの規定による
解除 どんな場合に解除できるか、予告期間 催告による解除(541条)・催告なしの解除(542条)
損害賠償 賠償の範囲や上限、違約金の額 通常生ずべき損害が範囲(416条)
品質・不具合 不具合があったときの修補・減額・期間 追完請求・代金減額(562条・563条)
危険負担 双方に責任のない事情で履行できなくなったとき 相手方は反対給付を拒める(536条1項)
秘密保持・個人情報 対象となる情報、目的外利用の禁止、終了後の扱い 特約がなければ契約上の義務としては定まらない
反社会的勢力の排除 表明保証と、該当した場合の無催告解除 特約がなければ定まらない
管轄裁判所 紛争時の第一審の裁判所 合意は書面が必要(民事訴訟法11条2項)

遅延損害金の利率を定めなかった場合は、法定利率によります。

法定利率は年3%で、3年ごとに見直される変動制です(民法404条2項・3項)。

また、公の秩序や善良の風俗に反する条項は、書いても無効です(民法90条)。

解除と中途解約の考え方

契約を途中で終わらせる方法は、相手の違反による解除と約束に基づく中途解約に分かれます。

相手が債務を履行しないときは、相当の期間を定めて催告し、それでも履行がなければ解除できます(541条)。

ただし、不履行が契約や取引上の社会通念に照らして軽微なときは解除できません(同条ただし書)。

履行が全部不能な場合などは、催告なしで直ちに解除できます(542条1項)。

解除すると、各当事者は相手方を元の状態に戻す義務を負います(545条1項)。

解除しても、別に損害賠償を請求することはできます(545条4項)。

相手に違反がなくても終わらせたい場合に使うのが、中途解約の条項です。

中途解約の条項がない場合、契約の種類によって民法の扱いが変わります。

契約の種類 中途で終わらせる民法の原則 根拠
委任・準委任(講師依頼、事務の委託など) 各当事者がいつでも解除できる。不利な時期の解除などは損害賠償 651条・656条
請負(制作物の発注など) 仕事が完成するまでは、注文者が損害を賠償して解除できる 641条
期間の定めのない賃貸借 いつでも解約の申入れができ、建物は3か月後に終了 617条1項2号
期間の定めのある契約 中途解約の条項がなければ、原則として期間満了まで続く 合意の内容による

建物の賃貸借には借地借家法が優先して適用されます。賃貸人からの解約は別の規律です(後述)。

損害賠償と違約金の条項

債務の本旨に従った履行がなければ、相手方は損害賠償を請求できます(415条1項)。

不履行が債務者の責めに帰することができない事由によるときは、賠償の責任を負いません(同項ただし書)。

賠償の範囲は、通常生ずべき損害が原則です(416条1項)。

特別の事情による損害は、当事者がその事情を予見すべきであったときに限って請求できます(同条2項)。

当事者は、賠償額をあらかじめ決めておくことができます(420条1項)。

契約書に「違約金」とあれば、賠償額の予定と推定されます(420条3項)。

法人が受け取る側の契約書では、賠償額の上限や免責の条項を特に注意して読みます。

「いかなる場合も一切責任を負わない」といった条項は、相手が事業者同士でも争いの種になります。

損害賠償条項で見る点

  • 賠償の上限額が定められていないか、定められていればその額は妥当か
  • 故意や重大な過失の場合も上限が適用される書き方になっていないか
  • 違約金の額が、解除の時期や理由と釣り合っているか
  • 自分の法人だけが一方的に責任を負う書き方になっていないか
  • 第三者に損害を与えたときの負担の分け方が書かれているか

業務委託契約とフリーランス法

業務委託契約とフリーランス法
図:業務委託契約とフリーランス法

外部に仕事を頼む契約は、法律上は委任・準委任か請負に当たることが多いです。

法律行為の委託が委任(643条)、それ以外の事務の委託が準委任(656条)です。

仕事の完成に対して報酬を払うのが請負です(632条)。

請負の成果物に不具合があった場合、注文者は不具合を知った時から1年以内に通知する必要があります(637条1項)。

一般社団法人が、従業員を使わない個人などに事業のための業務を委託する場合は、フリーランス法に注意します。

この法律は、従業員を使用しない個人や一人法人を「特定受託事業者」と呼んで保護します(2条1項)。

委託する側は、委託したら直ちに業務の内容・報酬の額・支払期日などを書面やメールなどで明示しなければなりません(3条1項)。

法人で役員が2人以上いるか、従業員を使っている委託者は「特定業務委託事業者」として、さらに義務が増えます(2条6項2号)。

義務 対象となる委託者 内容 根拠
取引条件の明示 すべての業務委託事業者 給付の内容・報酬の額・支払期日などを直ちに明示 3条1項
報酬の支払期日 特定業務委託事業者 給付を受領した日から60日以内のできる限り短い期間 4条1項
禁止行為 特定業務委託事業者(1か月以上の委託) 受領拒否・報酬の減額・買いたたきなど 5条1項・施行令1条
中途解除などの予告 特定業務委託事業者(6か月以上の継続的な委託) 少なくとも30日前までに予告 16条1項・施行令3条
フリーランスへの発注で明示する主な事項(公正取引委員会関係規則1条1項から抜粋)

委託者と受託者の名称(または識別できる符号)

業務委託をした日

給付(または提供される役務)の内容

給付を受領する期日(期間)と場所

検査をする場合は、検査を完了する期日

報酬の額と支払期日

発注書やメールにこれらの項目を入れておけば、明示の漏れを防げます。報酬の額は、算定方法で示すことが認められる場合もあります(同条3項)。

業務委託の形をとっていても、実態が雇用であれば労働法の適用が問題になります。

指揮命令や勤務時間の拘束が強い働き方を委託契約にする場合は、慎重に検討してください。

この記事の位置づけ

本記事は、制度を一般的に説明したものです。個別の事案についての判断や手続きの代行を行うものではありません。

  • 社会保険・労働保険の加入手続きは、社会保険労務士が取り扱う業務です。

事務所・会場の賃貸借契約

事務所や倉庫を借りる建物賃貸借には、民法に加えて借地借家法が適用されます。

期間の定めがある普通の建物賃貸借では、更新しない旨の通知を期間満了の1年前から6か月前までにします。

通知がなければ、同じ条件で更新したものとみなされます(借地借家法26条1項)。

賃貸人からの更新拒絶や解約の申入れには、正当の事由が必要です(28条)。

賃貸人が解約を申し入れた場合、契約は申入れの日から6か月を経過して終了します(27条1項)。

期間を1年未満とする建物賃貸借は、期間の定めがないものとみなされます(29条1項)。

「定期建物賃貸借」と書かれた契約は、更新がなく期間満了で終わる契約です(38条1項)。

賃貸人が事前に書面で説明しなかった場合、更新がないとする定めは無効になります(38条3項・5項)。

敷金は、賃貸借が終了して物件を返したときに、未払いの賃料などを差し引いた残額が返還されます(民法622条の2第1項)。

賃貸借契約で見る点

  • 普通借家か定期借家か(契約書の表題と事前の説明書面)
  • 使用目的に「事務所」「法人の事業」が含まれているか
  • 中途解約の予告期間と、解約時の違約金の有無
  • 原状回復の範囲と、敷金から差し引かれる費用
  • 代表理事などが個人で保証する場合、極度額が定められているか(民法465条の2)
  • 法人の登記上の所在地として使ってよいか

会議室やホールの一時的な利用は、施設の利用規約に同意して申し込む形が一般的です。

キャンセル料の発生時期と率は、申込み前に必ず確認します。

会員・参加者向けの規約を作るとき

一般社団法人がセミナーの参加者や物品の購入者と契約する場合、法人は消費者契約法の「事業者」に当たります(2条2項)。

相手が事業のためでなく参加する個人なら「消費者」で、その契約は消費者契約です(2条1項・3項)。

消費者契約では、法人の損害賠償責任の全部を免除する条項は無効です(8条1項1号)。

故意や重大な過失による損害の責任を一部でも免除する条項も無効です(同項2号)。

キャンセル料などの違約金は、同種の契約の解除で法人に生ずべき平均的な損害の額を超える部分が無効です(9条1項1号)。

消費者の利益を一方的に害する条項も無効になります(10条)。

多数の申込者に同じ条件を示す利用規約は、民法の「定型約款」に当たることがあります(548条の2第1項)。

定型約款でも、相手方の利益を一方的に害する条項は合意しなかったものとみなされます(同条2項)。

規約を後から変更するには、変更の必要性や相当性などの要件と、効力発生時期の周知が必要です(548条の4第1項・2項)。

規約の条項 注意点 根拠
「当会は一切の責任を負いません」 消費者との契約では全部免除は無効 消費者契約法8条1項1号
「理由を問わず参加費は返金しません」 平均的な損害を超える部分は無効になり得る 同法9条1項1号
「規約はいつでも変更できます」 変更には要件と事前の周知が必要 民法548条の4
規約を申込画面に示していない 規約を契約の内容とする旨の合意や表示が必要 民法548条の2第1項

社員(正会員)の権利義務の根本は定款で定まるので、会員規約だけで定款と異なる扱いはできません。

会員区分と規約の関係は一般社団法人の会員規約の作り方で説明しています。

締結から保管・更新管理までの流れ

締結から保管・更新管理までの流れ
図:締結から保管・更新管理までの流れ

契約は署名して終わりではありません。期限の管理を怠ると、望まない自動更新や解約予告の見落としが起きます。

契約書の原本は、担当者個人ではなく法人として決めた場所に保管します。

一覧で管理するために、契約管理台帳を作っておくと便利です。

債権は、権利を行使できることを知った時から5年、行使できる時から10年で時効により消滅します(民法166条1項)。

代金の請求や返還を求める場面に備えて、契約書は少なくとも取引が終わってからこの期間を意識して保管します。

税務上の帳簿書類の保存期間は、別に税法で定められています。

1
相手方と条件を確認する
見積・提案の内容と、登記事項証明書などで相手方を確かめる
▼
2
内部の承認を得る
金額や内容に応じて、理事会決議や決裁規程の手続を踏む
▼
3
条項をチェックして修正を求める
この記事の表をもとに、原則より不利な条項を洗い出す
▼
4
署名・押印または電子署名で締結する
代表理事名義で締結。電子署名は電子署名法3条で真正の推定
▼
5
台帳に登録して原本を保管する
期間・更新期限・解約予告期限・担当者を記録する
▼
6
更新期限の前に見直す
更新しない通知の期限より前に、継続するかを判断する
契約管理台帳の項目の例

管理番号/契約名/相手方の名称

契約の種類(委任・請負・賃貸借・売買など)

締結日/契約期間の始期と終期

自動更新の有無/更新しない通知の期限

中途解約の予告期間/違約金の有無

金額と支払期日/承認した機関(理事会・決裁者)

原本の保管場所/担当者

台帳は表計算ソフトで足ります。更新期限の1〜2か月前に担当者が確認する運用にすると、見落としが減ります。

この記事の位置づけ

本記事は、制度を一般的に説明したものです。個別の事案についての判断や手続きの代行を行うものではありません。

  • 税務の取扱いは、収入の性質や事業の実態によって結論が変わります。具体的な判定や税額の計算については、税理士または所轄の税務署へご確認ください。

法人の書類の保管ルールは一般社団法人の文書管理でまとめています。

覚書・念書・口頭の約束の扱い

覚書は、名前が違うだけで契約書と同じく当事者の合意を記した書面です。

元の契約の条件を変えるときは、どの条項をどう変えるかを特定した覚書を交わします。

覚書が元の契約より優先するかは、覚書の中で明記しておくと争いになりません。

念書は、一方の当事者だけが差し入れる書面です。

差し入れる側だけが義務を負う内容になりやすいので、署名前に内容を確かめます。

口頭やメールで条件を変えた場合も、契約の変更は成立し得ます(522条2項)。

ただし証明が難しくなるため、変更した内容は覚書やメールの記録で残しておきます。

NPO法人・任意団体との違い

契約の条項の読み方は、法人の種類が違っても同じです。民法などの規律は共通だからです。

違いが出るのは、誰が契約の当事者になり、誰が署名するかです。

NPO法人では、理事が法人を代表し、定款で代表権を制限することもあります(NPO法16条)。

法人格のない任意団体では、団体そのものは登記できず、代表者個人の名義で契約する形になりがちです。

その場合、契約上の責任の所在が争いになりやすいため、法人化を検討するきっかけになります。

団体の種類 契約の名義 署名する人
一般社団法人 法人名義 代表理事(一般法人法77条4項)
NPO法人 法人名義 理事(定款で代表権を制限できる)
任意団体 代表者個人の名義になりやすい 代表者

NPO法人の場合はNPO法人が契約するときの注意もご覧ください。

よくある誤解

誤解1:契約書がなければ契約は成立していない。

口頭でも契約は成立し得ます(民法522条2項)。

書面がないと内容を証明しにくくなるだけです。

誤解2:契約書に書いたことは何でも有効。

公序良俗に反する条項は無効です(民法90条)。

消費者との契約では、責任の全部免除や過大なキャンセル料も無効になり得ます(消費者契約法8条・9条)。

誤解3:期間が終われば借りている事務所は自動的に終わる。

普通の建物賃貸借は、通知がなければ更新したものとみなされます(借地借家法26条1項)。

誤解4:委託先との契約はいつでも打ち切れる。

委任は各当事者がいつでも解除できますが、不利な時期の解除などは損害賠償が必要です(民法651条)。

継続的な委託ではフリーランス法の予告義務もあります。

誤解5:規約はホームページに載せておけば自由に変えられる。定型約款の変更には要件と周知が必要です(民法548条の4)。

一般社団法人の契約実務についてよくある質問

Q. 一般社団法人の契約は誰の名義で結びますか?

A. 法人名義で結び、代表理事が署名するのが基本です。代表理事は法人の業務に関する一切の裁判上・裁判外の行為をする権限を持ちます(一般法人法77条4項)。

Q. 口頭で頼んだ仕事も契約になりますか?

A. なり得ます。契約は申込みと承諾で成立し、法令に特別の定めがない限り書面は不要です(民法522条)。ただし保証契約などは書面が必要です(民法446条2項)。

Q. 違約金を定めないとどうなりますか?

A. 相手の不履行による損害を、通常生ずべき損害の範囲で請求することになります(民法415条・416条)。違約金を定めると、賠償額の予定と推定されます(民法420条3項)。

Q. 講師やデザイナー個人に仕事を頼むときに必要なことは?

A. 従業員を使わない個人への業務委託では、委託したら直ちに業務の内容・報酬の額・支払期日などを書面やメールなどで明示する必要があります(フリーランス法3条1項)。

Q. 事務所の賃貸借の期間が終わると出て行かなければなりませんか?

A. 普通の建物賃貸借なら、期間満了の1年前から6か月前までに更新しない通知がなければ更新されたものとみなされます(借地借家法26条1項)。定期借家は更新がありません(38条1項)。

Q. セミナーのキャンセル料は自由に決められますか?

A. 消費者との契約では、同種の契約の解除で法人に生ずべき平均的な損害の額を超える部分は無効です(消費者契約法9条1項1号)。

Q. 契約書はいつまで保管すればよいですか?

A. 法人法に一律の定めはありません。債権の消滅時効(民法166条1項)や税法上の保存期間を踏まえて、法人の文書管理規程で決めておくのが実務的です。

【免責事項】本記事は一般的な情報提供を目的として作成したものであり、正確性・最新性に配慮していますが、内容の完全性・正確性を保証するものではありません。法令・制度・税制は改正される場合があり、個別の事情により取り扱いが異なることもあります。本記事の情報を利用して行われた一切の行為およびその結果について、当サイトおよび筆者は責任を負いかねます。実際のお手続きや判断にあたっては、必ず公的機関の最新情報をご確認のうえ、必要に応じて専門家にご相談ください。