NPO法人が続いていると、活動が停滞する時期が来ます。
参加する人が固定し、内容も変わりません。
大きな問題はないのに、力が抜けていきます。
この記事では、その向き合い方を解説します。
停滞の兆し
まず、状態を確かめます。
第一に、参加する人が固定しています。
第二に、新しい人が来ません。
第三に、内容が数年変わっていません。
第四に、会議で新しい案が出ません。
第五に、前例どおりに進めています。
第六に、振り返りをしていません。
第七に、担い手も同じ顔ぶれです。
当てはまる数が多いほど、停滞しています。
悪いことではありません。
続いている証しでも、あります。
停滞は必ず来る
受け止め方を、整理します。
第一に、続けば、必ず訪れます。
第二に、慣れは効率を生みます。
第三に、その効率が、変化を止めます。
第四に、失敗ではありません。
第五に、放置すると、少しずつ細ります。
第六に、気づいた時点で、対処できます。
第七に、団体の寿命の問題ではありません。
節目として、扱いましょう。
10年目の見直しと、同じ性質の作業です。
定期的に来るもの、と考えてください。
| 停滞の形 | 見え方 | 手立て |
|---|---|---|
| 参加者の固定 | 毎回同じ顔ぶれ | 経路を変える・対象を見直す |
| 内容の固定 | 数年変わっていない | 一部だけ試しに変える |
| 担い手の固定 | 同じ人が同じ役 | 役割を交代する |
| 議論の停止 | 案が出ない | 外の人を呼ぶ |
| 記録の停止 | 振り返っていない | 数字を並べて見る |
| 余白のなさ | 手一杯 | 一つやめる |
まず一つやめる
いちばん効く手立てです。
第一に、新しいことを増やさないでください。
第二に、既に手一杯です。
第三に、増やすと、質が落ちます。
第四に、先に一つやめます。
第五に、参加が減っている事業から選びます。
第六に、余白が生まれます。
第七に、そこで考える時間ができます。
余白がないと、変える力も生まれません。
やめることが、始めることの前提です。
順序を、間違えないでください。
- 参加者の顔ぶれが固定していないか
- 新しい人が何人来たか
- 内容が何年変わっていないか
- 担い手の役割が固定していないか
- 会議で新しい案が出ているか
- 振り返りをしているか
- 記録の数字を並べて見たか
- やめられる事業はないか
- 外の人と話す機会があるか
- 休みを取れているか
数字を並べて見る
感覚ではなく、確かめる作業です。
第一に、3年分の参加人数を並べます。
第二に、初めての人の割合も見ます。
第三に、会員数の推移も並べます。
第四に、年齢の構成も見ます。
第五に、事業ごとの回数も並べます。
第六に、増減の理由を書き添えます。
第七に、理事会で共有します。
数字にすると、感覚が裏づけられます。
あるいは、思い込みが外れます。
どちらにしても、議論が進みます。
外の人と話す
内側だけでは、気づけません。
第一に、他団体の活動を見に行きます。
第二に、研修に参加します。
第三に、中間支援組織に相談します。
第四に、行政の担当課とも話します。
第五に、新しく関わった人の感想を聞きます。
第六に、辞めた人の理由も参考になります。
第七に、外の目で見てもらう機会を作ります。
内輪で話し続けると、同じ答えしか出ません。
違う視点が、入口になります。
半日の外出が、一年を変える場合があります。
役割を交代する
人の面での手立てです。
第一に、同じ人が同じ役を続けています。
第二に、効率は良いのですが、変化が生まれません。
第三に、意識して交代します。
第四に、進行役から始めると簡単です。
第五に、記録の担当も交代できます。
第六に、事業の担当も入れ替えます。
第七に、引き継ぎの資料も整います。
別の人が担うと、別のやり方が出てきます。
非効率に見えますが、これが変化を生みます。
交代そのものが、目的です。
一部だけ変えてみる
全部を変える必要は、ありません。
第一に、内容の一部だけ変えます。
第二に、時間帯を変える方法もあります。
第三に、場所を変えるだけでも変わります。
第四に、進め方を変える手もあります。
第五に、一度だけ試します。
第六に、記録して比べます。
第七に、良ければ続けます。
大きく変えると、既存の参加者が離れます。
小さく変えて、確かめる形が安全です。
変えないことのほうが、危険な場合もあります。
新しい人に任せる
停滞を解く、最も確実な方法です。
第一に、新しく関わった人に任せます。
第二に、前例を知らないから、変えられます。
第三に、口を出しすぎないでください。
第四に、失敗しても責めません。
第五に、判断できる範囲を渡します。
第六に、結果を認めます。
第七に、そこから新しい形が生まれます。
長くいる人ほど、前例に縛られます。
悪意ではなく、それが効率だからです。
任せることでしか、変わりません。
目的に戻る
立ち止まって、確かめることです。
第一に、定款の目的を読み直します。
第二に、なぜ始めたかを思い出します。
第三に、今の事業がそこに向かっているかを見ます。
第四に、ずれていれば、直します。
第五に、地域の状況も変わっています。
第六に、課題そのものが変わった場合もあります。
第七に、目的の見直しも選択肢です。
手段を続けることが、目的になっていないか。
そこを、確かめてください。
停滞は、その問いを立てる機会です。
休むことも手立て
動き続けることが、答えとは限りません。
第一に、一度休む選択があります。
第二に、事業を1年止める形もあります。
第三に、活動を休む月を作る方法もあります。
第四に、その間に考えます。
第五に、走り続けると、振り返る余裕がありません。
第六に、休むと、見えることがあります。
第七に、体力も戻ります。
停滞しているときこそ、休みが要ります。
無理に動かすと、担い手が疲れるだけです。
止まって、考えましょう。
解散も選択肢
正直に、書いておきます。
第一に、続けることだけが正解ではありません。
第二に、目的が達成された場合もあります。
第三に、他が担うようになった場合もあります。
第四に、担い手がいない場合もあります。
第五に、他団体に引き継ぐ道もあります。
第六に、休眠という形もあります。
第七に、早く判断するほど、選べる道が多くなります。
無理に続けて、誰かが倒れるより健全です。
停滞が数年続くなら、この問いも立ててください。
答えは、団体ごとに違います。
会議のやり方を変える
小さく始められる手立てです。
第一に、進行役を交代します。
第二に、議題の順序を変えます。
第三に、時間を短くします。
第四に、場所を変えます。
第五に、最初に全員が一言話す時間を作ります。
第六に、決めることと報告を分け直します。
第七に、書き出しながら話す形も試します。
会議の空気が変わると、出る案も変わります。
一時間の使い方を変えるだけです。
費用も、手間もかかりません。
参加者の声を聞き直す
固定した参加者にも、情報があります。
第一に、長く来ている人に聞きます。
第二に、なぜ来続けているかを聞きます。
第三に、変えてほしい点も聞きます。
第四に、来なくなった人の理由も探ります。
第五に、新しく来た人の感想も聞きます。
第六に、聞いた内容を理事会で共有します。
第七に、一つでも反映します。
内側で議論するより、早く答えが出ます。
長く来ている人ほど、言いにくいものです。
聞く機会を、こちらから作りましょう。
停滞と衰退を分ける
二つは、違うものです。
第一に、停滞は続いているが変わらない状態です。
第二に、衰退は減り続けている状態です。
第三に、数字を見れば分かります。
第四に、横ばいなら停滞です。
第五に、右肩下がりなら衰退です。
第六に、手立ても変わります。
停滞なら、変化を入れれば戻ります。
衰退なら、規模の見直しも必要になります。
第七に、どちらかを先に見極めます。
対処を間違えると、時間を失います。
活動が停滞したときのまとめ
停滞は失敗ではなく、続いている団体に必ず訪れる時期です。
参加者と担い手が固定し、内容が数年変わっていないのが兆しです。
新しいことを増やすより、まず一つやめて余白を作ってください。
余白がないと、変える力も生まれません。やめることが始めることの前提です。
3年分の参加人数と初めての人の割合を並べ、感覚を数字で確かめましょう。
内輪で話し続けると同じ答えしか出ません。外の人と話してください。
役割を意識して交代します。別の人が担うと、別のやり方が出てきます。
内容は一部だけ、一度だけ変えて比べます。大きく変えると既存の参加者が離れます。
新しく関わった人に任せるのが、最も確実な方法です。前例を知らないから変えられます。
定款の目的に戻り、手段を続けることが目的になっていないか確かめましょう。
停滞(横ばい)と衰退(右肩下がり)は別です。数字で先に見極めてください。
進行役・議題の順序・時間・場所を変えるだけでも、出る案が変わります。
長く来ている人に、なぜ来続けているか、何を変えてほしいかを聞きましょう。
停滞しているときこそ、休みが要ります。止まって考えてください。
よくある質問
A. 参加者が固定し新しい人が来ない、内容が数年変わっていない、会議で案が出ない、担い手も同じ顔ぶれ。当てはまる数が多いほど停滞しています。
A. まず一つやめてください。既に手一杯のところに増やすと、質が落ちます。参加が減っている事業から選び、余白を作ります。余白がないと、変える力も生まれません。
A. 3年分の参加人数、初めての人の割合、会員数の推移、年齢の構成を並べてください。感覚が裏づけられるか、思い込みが外れるかのどちらかです。
A. 内輪で話し続けると、同じ答えしか出ません。他団体の活動を見に行き、研修に参加し、中間支援組織に相談してください。半日の外出が一年を変える場合があります。
A. 内容の一部だけ、あるいは時間帯や場所だけを、一度だけ変えて記録して比べます。大きく変えると、既存の参加者が離れます。
A. 新しく関わった人に任せることです。前例を知らないから変えられます。口を出しすぎず、失敗しても責めず、判断できる範囲を渡してください。
A. 目的が達成された、他が担うようになった、担い手がいない場合もあります。他団体への引き継ぎ、休眠、解散も選択肢です。早く判断するほど、選べる道が多くなります。
A. 違います。横ばいなら停滞、右肩下がりなら衰退です。停滞は変化を入れれば戻りますが、衰退は規模の見直しも必要になります。数字で先に見極めてください。
A. 会議の進行役、議題の順序、時間、場所を変えるだけでも空気が変わり、出る案が変わります。一時間の使い方を変えるだけで、費用も手間もかかりません。
A. 長く来ている人に、なぜ来続けているか、何を変えてほしいかを聞いてください。内側で議論するより早く答えが出ます。長く来ている人ほど言いにくいので、機会をこちらから作ります。
A. 逆です。走り続けると振り返る余裕がありません。停滞しているときこそ、休みが要ります。無理に動かすと、担い手が疲れるだけです。
📖 参考にした公的機関の情報


