結論から申し上げます。同窓会の案内状には、日時・会場・会費・出欠の締め切り・返信の方法・幹事の連絡先を必ず入れます。
送り方は、往復はがき(出欠を返信面で受け取る)が定番です。連絡先がわかる人が多ければ、メールやメッセージアプリと併用します。
そして、会費を集める以上、終わった後に収支を報告するまでが幹事の仕事です。
この記事では、文例、返信はがきの作り方、準備のスケジュール、会費と会計報告までを順に説明します。
案内状に書く8項目
案内状は、読んだ人が「行くかどうか」をすぐに決められることが大切です。次の8項目を入れます。
- 1. 会の名前(例:〇〇中学校 令和〇年卒業 3年〇組 同窓会)
- 2. 日時(開始と終了の時刻・受付の時刻)
- 3. 会場(名前・住所・電話番号・最寄り駅からの道順)
- 4. 会費(金額・支払い方法・当日払いか事前振込か)
- 5. 出欠の締め切り日
- 6. 返信の方法(返信はがき・メール・フォーム)
- 7. 幹事の名前と連絡先
- 8. 恩師の出席の予定、服装、二次会の有無など(必要に応じて)
往復はがきの文例
往復はがきは、往信(相手に届く面)と返信(相手が出欠を書いて戻す面)がつながったはがきです。往信の裏面に、次のような文を書きます。
〇〇中学校 3年〇組 同窓会のご案内
拝啓 〇〇の候、皆様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。
さて、卒業から〇年がたちました。久しぶりに顔を合わせ、懐かしい話に花を咲かせたいと思い、下記のとおり同窓会を開くことにしました。担任の〇〇先生にもお声がけしています。
ご多用のところ恐縮ですが、ぜひご出席ください。
敬具
記
日時 令和〇年〇月〇日(〇)午後6時〜8時(受付5時30分)
会場 〇〇ホテル 2階「〇〇の間」(〇〇駅 東口から徒歩3分)
会費 〇,〇〇〇円(当日受付でお支払いください)
お手数ですが、〇月〇日(〇)までに返信はがきでご都合をお知らせください。
幹事 〇〇〇〇(旧姓〇〇) 電話 〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
文例のポイント
旧姓で覚えている人もいるので、幹事の名前には旧姓を添えます。
恩師を招く場合は、その旨を書いておくと出席のきっかけになります。
会費は金額だけでなく、いつ・どうやって払うかまで書きます。当日払いなら「当日受付で」、事前振込なら振込先と期限を書きます。
時候の挨拶は、送る月に合ったものを選びます。親しい間柄なら、「拝啓・敬具」を省いたくだけた書き方でも構いません。
返信はがきの作り方
返信はがきの表面(幹事の宛名の面)と裏面(出欠を書く面)は、幹事があらかじめ作っておきます。
返信はがき 裏面の例
〇〇中学校 3年〇組 同窓会(〇月〇日)
ご出席 ・ ご欠席
(どちらかに〇をつけてください)
ご芳名 ________(旧姓 ____)
ご住所 ________________
メールアドレス(任意) __________
近況・先生へのメッセージ(任意)
_____________________
返信はがきの表面と、受け取った人の書き方
返信はがきの表面には、幹事の住所と名前を書き、名前の下に「行」と書きます。自分宛てに「様」とは書かないのがマナーです。
受け取った人は、返信するときに「行」を二重線で消して「様」と書き直し、裏面の「ご出席」「ご欠席」の「ご」、「ご芳名」の「ご芳」、「ご住所」の「ご」を二重線で消します。
出席なら「出席」に〇をつけ、「させていただきます」と添えると丁寧です。欠席なら、理由は簡単に、「残念ですが欠席します。皆様によろしくお伝えください」などと書きます。
返信はがきに近況を書く欄を作っておくと、欠席した人の近況を当日に紹介でき、会が盛り上がります。
メール・メッセージアプリで案内するときの文例
連絡先がわかる人には、メールやメッセージアプリでも案内します。返信はフォームで受け付けると、集計が楽になります。
件名:【〇月〇日】〇〇中学校 3年〇組 同窓会のご案内
皆さん、お久しぶりです。幹事の〇〇(旧姓〇〇)です。
卒業から〇年を記念して、同窓会を開きます。担任の〇〇先生もお招きする予定です。
日時:〇月〇日(〇)午後6時〜8時/会場:〇〇ホテル(〇〇駅 東口 徒歩3分)/会費:〇,〇〇〇円(当日払い)
出欠は〇月〇日までに、下のフォームからお知らせください。連絡先がわかる同級生がいたら、この案内を伝えてもらえると助かります。
封書で送るときと、案内状の送り分け
恩師や、目上の方を招くときは、往復はがきではなく封書で案内状を送ることもあります。
封書には案内状と返信用のはがきを同封し、返信用はがきには切手を貼っておきます。
同級生には往復はがき、恩師には封書、連絡先のわかる人にはメールも併用、というように、相手に合わせて送り分けると丁寧です。
恩師への案内状には、会費を参加者で負担することを書き添え、「ご招待」とはっきり伝えておくと、恩師が迷わずに済みます。
返信が来ない人への連絡
締め切りを過ぎても返信がない人には、締め切りの数日後に電話やメッセージで確かめます。
住所が変わっていてはがきが戻ってくることもあります。戻ってきたはがきは、名簿に「不達」と記録し、ほかの同級生に最新の連絡先を知らないか尋ねます。
会場に人数を伝える期限が迫っているときは、「〇日までに連絡がなければ欠席として扱います」と伝えておくと、集計が確定できます。
返信の集計は、名簿に出欠・連絡の日付・会費の支払いを並べた一覧表で管理すると、当日の受付でもそのまま使えます。
当日の受付と進行
受付では、名簿で出席を確認し、会費を受け取り、名札を渡します。受付は2人以上で担当し、現金を扱う人と名簿を確認する人を分けると間違いが減ります。
進行は、開会の挨拶、恩師の挨拶、乾杯、歓談、近況報告、集合写真、閉会の挨拶の順が一般的です。欠席者から届いた近況のメッセージは、歓談の合間に紹介します。
集合写真は、会の前半、全員がそろっているうちに撮っておくと、途中で帰る人も写れます。
名簿と個人情報の扱い
同窓会の連絡で困るのが、名簿です。卒業アルバムの住所は古くなっていることが多く、届かない案内も出ます。
連絡先がわかる人から、ほかの人の連絡先を教えてもらう方法が一般的です。その場合も、本人の了解を得てから連絡先を共有するのが基本です。
出欠表や名簿を参加者全員に配るときは、住所や電話番号を載せないようにします。
同窓会が終わったら、次回のために名簿を残すかどうかを決め、残す場合は幹事が責任を持って管理します。
幹事の準備スケジュール
同窓会の準備は、開催日から逆算して進めます。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 4〜6か月前 | 幹事の顔ぶれを決める/日程の候補・予算・規模を決める |
| 3〜4か月前 | 会場を予約する/名簿を作り、連絡先を集める/恩師に連絡する |
| 2〜3か月前 | 案内状を送る(締め切りは開催の約1か月前) |
| 1か月前 | 出欠を集計する/会場に人数を伝える/未返信の人に連絡する |
| 2週間前 | 当日の進行・受付・写真の担当を決める/名札・名簿を作る |
| 当日 | 受付で会費を集め、出席者を確認する |
| 終了後1か月以内 | 収支を報告し、残ったお金の扱いを知らせる |
会費の決め方と当日の集金
会費は、会場の費用(飲食代・会場代)+記念品や恩師への花などの費用+予備費を、見込みの出席者数で割って決めます。
恩師を招く場合は、恩師の分の会費を参加者で負担するのが一般的です。その分も会費に含めて計算します。
当日払いの場合は、受付で名簿に印をつけながら集め、おつりを用意しておきます。事前振込にすると、当日の現金の管理が楽になります。
当日のドタキャンに備えて、キャンセルの扱い(締め切り後の欠席は会費をいただく、など)を案内状に書いておくと、幹事が赤字を負わずに済みます。
| 費目 | 例 | メモ |
|---|---|---|
| 飲食・会場代 | 1人〇,〇〇〇円×出席者数 | 会場との契約を確認 |
| 恩師の会費 | 〇,〇〇〇円×招待人数 | 参加者で負担 |
| 記念品・花 | 〇,〇〇〇円 | 恩師への記念品など |
| 通信費 | 往復はがき・切手代 | 案内状の送付 |
| 予備費 | 〇,〇〇〇円 | 当日の追加・キャンセル分 |
二次会・オンライン参加の案内
二次会を予定している場合は、案内状に「二次会あり(会費別)」と書き、返信はがきに二次会の出欠欄も作っておきます。
遠方に住んでいて出席できない人のために、オンラインで一部だけ参加できるようにする方法もあります。その場合は、接続の方法と時間帯を別に案内し、会場の通信環境を事前に確かめておきます。
終わった後の会計報告
会費を集めた以上、収入と支出を出席者に報告するのが幹事の務めです。
収入(会費の合計)、支出(会場代・記念品・通信費など)、残額を並べた簡単な表を作り、メールや次回の案内に添えます。
残ったお金は、次回の同窓会の準備金として幹事が預かる、恩師への記念品に充てる、出席者に返すなど、扱いを決めて報告します。
領収書は、報告の根拠として幹事が保管しておきます。会場の請求書と、当日集めた会費の一覧を並べておけば、誰に聞かれてもすぐに説明できます。報告は、会が終わってから1か月以内に済ませるのが目安です。
| 区分 | 項目 | 金額(例) |
|---|---|---|
| 収入 | 会費 〇,〇〇〇円×〇名 | 〇〇〇,〇〇〇円 |
| 支出 | 会場・飲食代 | 〇〇〇,〇〇〇円 |
| 支出 | 恩師への花・記念品 | 〇,〇〇〇円 |
| 支出 | 往復はがき・通信費 | 〇,〇〇〇円 |
| 残額 | 次回の準備金として幹事が保管 | 〇,〇〇〇円 |
毎年開く同窓会は「会」として整える
学年全体や学校単位の同窓会を毎年開く場合は、会則を作り、役員と会計を決めて、団体として運営するのが確実です。
会費の管理、会計報告、役員の交代のルールを会則に書いておくと、幹事が替わっても続けられます。
会則の作り方や会計報告のひな形は、別の記事で詳しく説明しています。
同窓会の案内状についてよくある質問
A. 会の名前、日時、会場、会費と支払い方法、出欠の締め切り、返信の方法、幹事の連絡先の7つは必ず入れます。恩師の出席予定や二次会の有無も、必要に応じて書きます。
A. 開催の2〜3か月前が目安です。出欠の締め切りは開催の約1か月前にし、会場に人数を伝える期限に余裕を持たせます。
A. 幹事の住所と名前を書き、名前の下に「行」と書きます。受け取った人は「行」を二重線で消して「様」と書き直して返信します。
A. 受け取った人が、「ご出席」「ご欠席」の「ご」や「ご芳名」の「ご芳」を二重線で消し、出席か欠席かに〇をつけて返信します。
A. 会場の費用、恩師の分、記念品、通信費、予備費を合計し、見込みの出席者数で割って決めます。キャンセルの扱いも案内状に書いておきます。
A. 連絡先がわかる人から教えてもらう方法が一般的です。その場合も、本人の了解を得てから連絡先を共有します。
A. 次回の準備金にする、恩師への記念品に充てる、出席者に返すなど、扱いを決めて収支と一緒に報告します。


