NPO法人の活動が重なる団体との関係|競争ではない

一般社団法人法
同じことをしている団体が、近くにある。競争ではありません。

NPO法人が活動していると、似た活動をする団体に出会います。

同じ分野、同じ地域で、重なる場合があります。

意識してしまい、距離を取る団体もあります。

この記事では、その付き合い方を解説します。

POINT 結論:活動が重なる団体は、競争の相手ではありません。同じ課題に取り組む団体が複数あることは、地域にとって利点です。まず一度会って、互いの得意な部分と対象を確かめてください。

重なることは悪くない

まず、考え方を整理します。

第一に、課題は一団体では担えません。

第二に、対象とする人が違う場合が多くあります。

第三に、地域が違う場合もあります。

第四に、方法が違う場合もあります。

第五に、選べることは受け取る側の利点です。

第六に、合わない団体もあるためです。

複数あることは、地域にとって良いことです。

独占する必要は、ありません。

まず、そこから始めましょう。

意識してしまう理由

それでも、気になるのはなぜでしょうか。

第一に、助成金で並ぶ場合があります。

第二に、行政の委託で並ぶこともあります。

第三に、会員や担い手が限られています。

第四に、寄付の出し手も限られます。

第五に、比べられる場面があります。

第六に、後から来た団体に見えることもあります。

いずれも、現実の話です。

否定はしませんが、距離を取る理由にはなりません。

避け合うと、双方が損をします。

場面 起きやすいこと 望ましい対応
助成金で並ぶ 気まずさ 事前に情報を共有する
同じ日に催し 参加者が分かれる 日程を先に調整する
対象が重なる 同じ人に重複して届く 対象と地域を確かめ合う
担い手の取り合い 感情的なもつれ 本人の意思を尊重する
行政から比べられる 対立の構図 共同で提案する
相談が回ってくる たらい回し つなぎ先として登録し合う

まず一度会う

いちばん効くのが、これです。

第一に、こちらから連絡します。

第二に、後から始めた側なら、特に挨拶に行きます。

第三に、何をしているかを説明します。

第四に、相手の話も聞きます。

第五に、団体案内を交換します。

第六に、対象と地域を確かめます。

会ってみると、重なりは思ったより小さいものです。

会わないから、大きく見えます。

一度の面談で、多くが解けます。

重なる団体と会うときに確かめること

  • 対象とする人の範囲
  • 活動する地域
  • 事業の内容と方法
  • 実施の時期と頻度
  • 得意としている部分
  • 手が回っていない部分
  • つなぎ合える場面
  • 日程を調整したほうがよい行事
  • 連絡先と窓口
  • 次に会う機会

得意な部分を確かめ合う

会ったときに、必ず聞くことです。

第一に、どんな人が来ているかを聞きます。

第二に、何を得意としているかを聞きます。

第三に、逆に、手が回らない部分も聞きます。

第四に、こちらの得意な部分も伝えます。

第五に、手が回らない部分も正直に伝えます。

第六に、補い合える点を探します。

完全に同じ団体は、まずありません。

違いが分かれば、つなぎ合えます。

受け取る側にとって、選択肢が増えます。

つなぎ合う関係を作る

重なりを、利点に変える方法です。

第一に、対象外の相談を紹介し合います。

第二に、つなぎ先の一覧に互いを入れます。

第三に、紹介するときは連絡先を書いて渡します。

第四に、事前に一言連絡します。

第五に、紹介した結果も共有します。

第六に、相手からも紹介が来るようになります。

一団体で抱えるより、地域全体で受けられます。

断らざるを得ない相談が、減ります。

これは、双方の利益です。

日程を調整する

実務で、すぐできる工夫です。

第一に、行事の日程を早めに共有します。

第二に、同じ日に重ならないようにします。

第三に、参加する人が分かれてしまうためです。

第四に、年度の初めに情報を交換します。

第五に、中間支援組織が調整する地域もあります。

第六に、あえて連続させる方法もあります。

同じ週に並べて、両方に行ける形です。

調整するだけで、双方の参加者が増えます。

一本の連絡で、済む話です。

助成金で並ぶとき

避けにくい場面です。

第一に、事前に情報を共有する方法があります。

第二に、申請するかどうかを伝え合います。

第三に、無理に譲る必要はありません。

第四に、隠して申請するほうが、後で気まずくなります。

第五に、共同で申請する道もあります。

第六に、結果が出たら報告します。

第七に、通らなかった側に配慮します。

同じ課題に取り組む団体です。

関係は、その後も続きます。

正直であることが、いちばん楽です。

共同で行う

一歩進んだ関係です。

第一に、共催で行事を開きます。

第二に、合同で案内を作ります。

第三に、行政へ共同で提案します。

第四に、調査を一緒に行います。

第五に、研修を共同で開きます。

第六に、役割と費用を書面にします。

共同のほうが、行政にも届きやすくなります。

複数の団体が同じことを言うためです。

数は、それ自体が根拠になります。

重なりが、力に変わる場面です。

担い手が移るとき

気まずくなりやすい場面です。

第一に、関わる人が別の団体へ移ることがあります。

第二に、本人の意思を尊重してください。

第三に、引き止めないことです。

第四に、相手の団体を責めないでください。

第五に、感情的な対応は評判を落とします。

第六に、戻ってくる場合もあります。

人は、団体の所有物ではありません。

地域全体で、担い手を育てる意識が要ります。

狭い地域ほど、この姿勢が効きます。

合わない団体もある

無理に組む必要は、ありません。

第一に、方針が違う場合があります。

第二に、進め方が合わない場合もあります。

第三に、過去の経緯がある場合もあります。

第四に、無理に近づかないでください。

第五に、必要な場面だけ関わる形で十分です。

第六に、悪く言わないことが大切です。

同じ地域で、長く活動します。

第七に、行政や他団体の前では特に慎みます。

距離を取ることと、対立することは違います。

新しい団体が生まれたら

後から団体ができる場合もあります。

第一に、こちらから声をかけます。

第二に、経験を共有します。

第三に、設立の手続きの相談にも乗れます。

第四に、ただし押しつけないでください。

こちらのやり方が、唯一ではありません。

第五に、つなぎ先の一覧に入れます。

第六に、行事にも招きます。

新しい団体は、地域が動いている証しです。

歓迎する姿勢が、地域の力を育てます。

警戒する必要は、ありません。

中間支援組織を使う

直接会いにくい場合の方法です。

第一に、中間支援組織に相談します。

第二に、地域の団体を把握しています。

第三に、間に入ってもらえる場合があります。

第四に、合同の集まりに呼んでもらえます。

第五に、そこで自然に顔を合わせられます。

第六に、いきなり訪ねるより気楽です。

第七に、第三者がいると話しやすくなります。

直接が難しいなら、間を頼りましょう。

それも、立派な方法です。

地域の一覧を作る

一歩進んだ取り組みです。

第一に、同じ分野の団体を一覧にします。

第二に、対象と地域も書きます。

第三に、連絡先も載せます。

第四に、掲載の許可を得ます。

第五に、相談に来た人に渡せます。

第六に、行政にも渡せます。

第七に、年に一度更新します。

一覧を作る過程で、関係もできます。

一団体では作れないものが、できあがります。

中間支援組織と組むと、進めやすくなります。

情報を共有する場を作る

一対一だけでなく、集まる場も有効です。

第一に、同じ分野の団体で集まります。

第二に、年に一度でも構いません。

第三に、それぞれの活動を報告し合います。

第四に、困りごとも共有します。

第五に、共通の課題が見えてきます。

第六に、行政への提案にもつながります。

第七に、持ち回りで世話役を務めます。

一団体が抱えると、続きません。

負担を分けることで、長く続きます。

場があること自体が、地域の力になります。

比べられたときの答え方

行政や助成する側から、比べられる場面があります。

第一に、他団体を悪く言わないでください。

第二に、自分たちの対象と方法を説明します。

第三に、違いを事実で示します。

第四に、優劣の話にしないことです。

第五に、連携している事実があれば伝えます。

第六に、地域全体で担っている形を示します。

相手を下げても、こちらは上がりません。

むしろ、印象を落とします。

自分たちの説明だけで、十分に伝わります。

活動が重なる団体との関係のまとめ

活動が重なる団体は、競争の相手ではありません。

同じ課題に取り組む団体が複数あることは、地域の利点です。

受け取る側にとっては、選べることが利点になります。

まず一度会ってください。会ってみると、重なりは思ったより小さいものです。

対象・地域・方法・得意な部分・手が回らない部分を確かめ合いましょう。

対象外の相談を紹介し合い、つなぎ先の一覧に互いを入れます。

行事の日程を早めに共有し、同じ日に重ならないようにします。

助成金で並ぶときは、隠さず情報を共有するほうが後で楽です。

担い手が別の団体へ移るときは、本人の意思を尊重してください。

合わない団体もあります。距離を取ることと、対立することは違います。

年に一度でも、同じ分野で集まる場を作りましょう。世話役は持ち回りで。

比べられても、他団体を悪く言わないでください。印象を落とすだけです。

直接会いにくいなら、中間支援組織に間に入ってもらう方法もあります。

同じ分野の団体の一覧を作ると、その過程で関係もできます。

新しい団体が生まれたら、こちらから声をかけましょう。

よくある質問

Q. 近くに同じような団体がある

A. 競争の相手ではありません。課題は一団体では担えず、対象や地域や方法が違う場合がほとんどです。受け取る側にとっては、選べることが利点になります。

Q. まず何をする?

A. 一度会ってください。後から始めた側なら特に挨拶に行きます。団体案内を交換し、対象と地域を確かめます。会ってみると、重なりは思ったより小さいものです。

Q. 会って何を聞く?

A. どんな人が来ているか、何を得意としているか、逆に手が回らない部分はどこかです。こちらの得意な部分と、手が回らない部分も正直に伝えましょう。

Q. 行事の日が重なる

A. 年度の初めに日程を共有してください。同じ日だと参加者が分かれます。あえて同じ週に連続させ、両方に行ける形にする方法もあります。

Q. 助成金で並んだら?

A. 申請するかどうかを事前に伝え合うほうが、後で気まずくなりません。無理に譲る必要はありません。共同で申請する道もあります。関係はその後も続きます。

Q. 担い手が別の団体に移った

A. 本人の意思を尊重し、引き止めず、相手の団体も責めないでください。人は団体の所有物ではありません。感情的な対応は、評判を落とします。

Q. どうしても合わない団体がある

A. 無理に組む必要はありません。必要な場面だけ関わる形で十分です。ただし悪く言わないでください。距離を取ることと、対立することは違います。

Q. 直接会いに行きにくい

A. 中間支援組織に相談してください。地域の団体を把握しており、間に入ってもらえます。合同の集まりに呼んでもらえば、自然に顔を合わせられます。

Q. 新しい団体ができた

A. こちらから声をかけ、経験を共有してください。ただし押しつけないことです。こちらのやり方が唯一ではありません。新しい団体は、地域が動いている証しです。

Q. 一覧を作る意味は?

A. 同じ分野の団体の対象・地域・連絡先を一覧にすると、相談に来た人にも行政にも渡せます。作る過程で関係もでき、一団体では作れないものができあがります。

【免責事項】本記事は一般的な情報提供を目的として作成したものであり、正確性・最新性に配慮していますが、内容の完全性・正確性を保証するものではありません。法令・制度・税制は改正される場合があり、個別の事情により取り扱いが異なることもあります。本記事の情報を利用して行われた一切の行為およびその結果について、当サイトおよび筆者は責任を負いかねます。実際のお手続きや判断にあたっては、必ず公的機関の最新情報をご確認のうえ、必要に応じて専門家にご相談ください。