NPO法人が地域で活動していると、企業との接点が生まれます。
物品の提供、場所の貸し出し、社員の参加などです。
一方、頼み方が分からず動けない団体も多くあります。
この記事では、企業との関わり方を解説します。
企業と関われる場面
どんな接点があるか、並べます。
第一に、物品の提供です。
第二に、場所を貸してもらう場合です。
第三に、社員が活動に参加する形です。
第四に、技術や知識を借りる場合です。
第五に、広報で紹介してもらう形です。
第六に、催しへの協賛です。
第七に、共同で事業を行う場合もあります。
接点は、思ったより多くあります。
お金の話だけでは、ありません。
お金以外から始める
いちばん大切な考え方です。
第一に、いきなり寄付を頼まないでください。
第二に、相手も判断が難しくなります。
第三に、物や場所のほうが、出しやすい場合があります。
第四に、使わなくなった備品などです。
第五に、会議室を休日に貸す形もあります。
第六に、社員が参加する形も負担が小さいものです。
第七に、まず関係を作ることです。
関係ができてから、次の話が生まれます。
最初から大きく頼むと、断られて終わります。
小さく始めましょう。
| 頼めること | 企業側の負担 | 進めやすさ |
|---|---|---|
| 使わない備品 | 小さい | 高い |
| 会議室を休日に貸す | 小さい | 高い |
| 社員が活動に参加 | 中 | 中 |
| 技術や知識の助言 | 中 | 中 |
| 広報での紹介 | 小さい | 中 |
| 催しへの協賛 | 大きい | 低い |
相手にとっての意味を示す
頼むときに、必ず添える点です。
第一に、地域への貢献になります。
第二に、社員が地域を知る機会になります。
第三に、取り組みを発信する材料になります。
第四に、社員の家族にも伝わります。
第五に、他の企業との差にもなります。
第六に、押しつけがましくならないよう気を配ります。
良いことだから協力してほしい、では動きません。
相手の側から見た意味を、考えましょう。
それが、対等な関係の入口です。
どこに頼むか
相手の選び方も、考えます。
第一に、地域に根ざした企業を選びます。
第二に、活動と関係のある業種も候補です。
第三に、既に関わりのある企業から始めます。
会員が勤めている場合もあります。
第四に、取引のある店舗も候補です。
第五に、行政や中間支援組織に紹介を頼む方法もあります。
第六に、大企業より、地域の企業のほうが動きやすい場合があります。
判断する人が、近くにいるためです。
知らない企業に一斉に送るのは、効率が悪いものです。
一社ずつ、丁寧に当たりましょう。
- 団体案内を用意したか
- 実績を数字で示せるか
- 何を頼むかを具体的に決めたか
- 相手にとっての意味を書いたか
- 期間と回数を示せるか
- 担当の窓口を決めたか
- 受けた後の報告の約束
- 広報での表示の希望を確認するか
- 断られた場合の代わりの案
- 継続を求めるかどうか
- 社会貢献の窓口と担当者を確かめたか
頼み方の手順
実際の進め方です。
第一に、まず連絡を取ります。
第二に、担当の部署を聞きます。
第三に、団体案内を送ります。
第四に、会って説明する機会をもらいます。
第五に、頼む内容を具体的に伝えます。
第六に、期間と回数も示します。
第七に、返事を待ちます。
企業には、判断の手続きがあります。
その場で決まらないのが、普通です。
急かさず、待ちましょう。
具体的に頼む
曖昧な依頼は、断られます。
第一に、何が、いくつ必要かを示します。
第二に、いつ必要かも示します。
第三に、どこに届けてほしいかも書きます。
第四に、誰が受け取るかも決めておきます。
第五に、何に使うかを説明します。
第六に、何人に届くかも示します。
協力できることがあれば、では動けません。
相手は、判断の材料を求めています。
具体的なほど、社内で通しやすくなります。
社員が参加する形
人の面での協力です。
第一に、活動に社員が参加します。
第二に、企業として取り組む場合もあります。
第三に、日程を早めに伝えます。
第四に、人数と役割を明確にします。
第五に、当日の説明の時間を取ります。
第六に、保険の扱いも確認します。
第七に、記録と写真の許可も確認します。
来た人が、活動を理解して帰る形にします。
一度きりでも、地域を知る機会になります。
次につながる場合もあります。
広報での表示
協力を受けたら、表示を検討します。
第一に、希望を確認します。
第二に、名前を出してほしい企業もあります。
第三に、出さないでほしい場合もあります。
第四に、表示の形も確認します。
ロゴを使う場合は、規定があります。
第五に、会報やサイトでの紹介も相談します。
第六に、事前に見せて確認をもらいます。
第七に、勝手に名前を出さないでください。
関係を壊す原因になります。
確認は、必ず取りましょう。
報告を丁寧にする
受けた後が、次を決めます。
第一に、いつ何に使ったかを伝えます。
第二に、何人に届いたかを数字で示します。
第三に、写真も添えます。
第四に、参加した人の声も伝えます。
第五に、会報でも紹介します。
第六に、翌年の同じ時期にも連絡します。
第七に、報告がないと、そこで終わります。
企業も、社内で説明する必要があります。
報告の材料を渡すことが、相手を助けます。
丁寧な報告が、次の協力を呼びます。
継続にするかどうか
一度きりか、続けるかの判断です。
第一に、一度きりでも構いません。
第二に、続く形にすると、双方が楽になります。
第三に、毎年の恒例にする方法もあります。
第四に、その場合は時期を決めます。
第五に、担当が替わっても続く形にします。
第六に、書面で残す方法もあります。
第七に、無理に続けようとしないでください。
相手の事情も、変わります。
断られたときに、関係が終わらない形が理想です。
軽やかな関係を、保ちましょう。
注意すべき点
気をつける点も、整理します。
第一に、団体の目的から外れる協力は受けません。
第二に、活動の内容に口を出される形は避けます。
第三に、特定の商品を勧める形にもしないでください。
第四に、利用している人に負担がかからないかを見ます。
第五に、他の企業との関係も考えます。
第六に、一社に依存しすぎないようにします。
第七に、判断に迷ったら理事会にかけます。
独立性は、団体の土台です。
そこを崩す協力は、受けないでください。
断ることも、選択肢に持っておきましょう。
断られたとき
断られる場合も、多くあります。
第一に、落ち込まないでください。
第二に、時期が合わないだけの場合もあります。
第三に、社内の予算の周期があります。
第四に、次の機会を聞きます。
第五に、活動の案内だけは送り続けます。
第六に、数年後に状況が変わります。
第七に、担当者が替わることもあります。
一度の断りで、関係を切らないでください。
種をまいておく、という考え方です。
長い目で、見ましょう。
社会貢献の窓口を探す
企業の側にも、担当がいる場合があります。
第一に、社会貢献を担う部署があります。
第二に、総務が兼ねている場合も多くあります。
第三に、まず電話で聞きます。
第四に、担当者の氏名を控えます。
第五に、次からその人に連絡します。
第六に、担当が替わることもあります。
第七に、その場合は改めて挨拶します。
窓口が分かると、話が早く進みます。
代表者に直接送るより、確実な場合があります。
一本の電話で、分かることです。
小さな取引から始まる関係
協力を頼むだけが、関わりではありません。
第一に、印刷を地域の業者に頼みます。
第二に、会場の飲み物を近くの店で買います。
第三に、備品も地域で買います。
第四に、少し高くても、関係が生まれます。
第五に、団体を知ってもらえます。
第六に、そこから協力の話が出る場合もあります。
第七に、地域にお金が回ります。
買うことも、関わりの一つです。
安さだけで選ばない選択が、あります。
団体の性格にも、合う考え方です。
地域の企業と関わるまとめ
企業に頼むときは、お金以外の頼み方から始めてください。
場所、物、人、技術、広める力。出しやすいものは、お金だけではありません。
使わない備品や、休日の会議室は、相手の負担が小さい頼みごとです。
相手にとっての意味も添えましょう。良いことだから、では動きません。
地域に根ざした企業や、既に関わりのある企業から当たります。
何が、いくつ、いつ、どこに、何に使うかを具体的に示してください。
曖昧な依頼は断られます。相手は判断の材料を求めています。
名前を出すかどうかは、必ず希望を確認してから決めます。
受けた後の報告が、次の協力を呼びます。
団体の目的から外れる協力や、活動に口を出される形は受けないでください。
社会貢献の窓口や担当者を電話で確かめると、話が早く進みます。
印刷や備品を地域で買うことも、関わりの入口になります。
断られても関係を切らず、活動の案内だけは送り続けましょう。
よくある質問
A. お金以外からです。使わない備品、休日の会議室、社員の参加など、相手の負担が小さいものから始めてください。いきなり寄付を頼むと、相手も判断が難しくなります。
A. 地域に根ざした企業、活動と関係のある業種、既に関わりのある企業からです。会員が勤めている場合もあります。大企業より、判断する人が近い地域の企業のほうが動きやすいことがあります。
A. 何が、いくつ、いつ、どこに、何に使うか、何人に届くかを具体的に示します。協力できることがあれば、では動けません。具体的なほど、社内で通しやすくなります。
A. 地域への貢献、社員が地域を知る機会、取り組みを発信する材料になります。ただし押しつけがましくならないよう、相手の側から見た意味を考えてください。
A. 必ず希望を確認してください。出してほしい企業も、出さないでほしい場合もあります。ロゴの使用には規定があります。勝手に出すと、関係を壊します。
A. 団体の目的から外れる協力、活動の内容に口を出される形、特定の商品を勧める形は避けてください。一社に依存しすぎないことも大切です。独立性は団体の土台です。
A. 時期が合わないだけの場合もあります。社内の予算の周期があり、担当者も替わります。次の機会を聞き、活動の案内だけは送り続けてください。
A. まず電話で、社会貢献を担う部署を聞いてください。総務が兼ねている場合も多くあります。担当者の氏名を控え、次からその人に連絡すると話が早く進みます。
A. 印刷や備品を地域で買うことも、関わりの入口です。少し高くても関係が生まれ、団体を知ってもらえます。そこから協力の話が出る場合もあります。
A. 日程を早めに伝え、人数と役割を明確にし、当日の説明の時間を取ります。保険の扱いと、記録や写真の許可も確認してください。
本記事は、制度を一般的に説明したものです。個別の事案についての判断や手続きの代行を行うものではありません。
- 税務の取扱いは、収入の性質や事業の実態によって結論が変わります。具体的な判定や税額の計算については、税理士または所轄の税務署へご確認ください。
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