一般社団法人で社員総会を開くとき、欠かせないのが招集通知です。
「いつまでに出す?」「何を書く?」という疑問にお答えします。
この記事では、招集通知の記載事項・時期・書き方までを解説します。
社員総会の招集通知とは
招集通知とは、社員総会を開くことを社員に知らせる通知です。
いつ・どこで・何を話し合うかを、社員に伝えます。
社員が総会に出席できるよう、事前に知らせるための手続きです。
招集通知は、社員総会を有効に開くための前提です。
通知を出さずに開いた総会は、手続きに問題が生じます。
決議が無効になるおそれもあるため、欠かせない手続きです。
招集通知は、原則として理事が出します。
理事が、総会の日時や議題を決めて社員に通知します。
誰が招集するかは、機関設計によって異なります。
招集通知はなぜ必要か
招集通知が必要なのは、社員の参加機会を守るためです。
総会は、社員が意思決定に参加する大切な場です。
事前に知らせなければ、社員は出席の準備ができません。
議題を事前に知らせる意味も大きいものです。
何が議論されるかを知れば、社員は考えをまとめられます。
不意打ちの議題で決議されるのを防ぐ役割もあります。
招集手続きに不備があると、決議が取り消されることがあります。
せっかくの決議が無効になっては、団体に不利益です。
正しい手続きを踏むことが、安定した運営につながります。
招集通知に記載する事項
招集通知には、記載すべき基本的な事項があります。
もれがあると、通知として不十分になります。
次の項目を、確実に盛り込みましょう。
| 記載事項 | 内容 |
|---|---|
| 日時 | 総会を開く日付と時間 |
| 場所 | 開催する会場(オンラインなら方法) |
| 議題 | 話し合う事項(議案) |
| 議決権行使の方法 | 書面や代理行使の案内 |
特に、議題(議案)の記載は重要です。
何を決めるのかを、社員にわかるように示します。
記載のない事項を、当日いきなり決議するのは原則できません。
招集通知を出す時期
招集通知は、総会の日より前に出す必要があります。
原則として、総会の日の1週間前までに出します。
ただし、定款で期間を変えている場合があります。
理事会を設置していない団体では、期間を短縮できることもあります。
逆に、定款で1週間より長い期間を定めることもできます。
まずは、自団体の定款を確認しましょう。
期限に間に合わないと、招集手続きに不備が生じます。
余裕をもって、準備を進めることが大切です。
スケジュールから逆算して、通知を出しましょう。
招集通知の方法
招集通知の方法は、書面が基本です。
社員に郵送するなどして、確実に届けます。
後で『届いていない』とならないよう、記録を残しましょう。
電磁的方法(メールなど)での通知も認められる場合があります。
社員の承諾があれば、メールで通知できることがあります。
オンラインを活用すれば、手間とコストを減らせます。
理事会を設置しない団体では、口頭での招集も可能な場合があります。
ただし、トラブルを避けるため記録は残すべきです。
確実に伝わる方法を、選ぶことが大切です。
招集する人
社員総会を招集するのは、原則として理事です。
理事が、総会の日時・場所・議題を決めて招集します。
理事会を設置している場合は、理事会で決定します。
一定数の社員が、招集を請求できる仕組みもあります。
社員の側から、総会の開催を求められるのです。
これは、社員の権利を守るための制度です。
定時総会と臨時総会
社員総会には、定時総会と臨時総会があります。
定時総会は、毎年決まった時期に開く総会です。
臨時総会は、必要に応じて開く総会です。
定時総会では、計算書類の承認などを行います。
原則として、事業年度終了後の一定期間内に開きます。
決算に関する重要な決定を行う場です。
臨時総会は、急ぎの議題があるときに開きます。
定款変更や役員の補充など、必要が生じたときに招集します。
どちらも、招集通知の手続きは共通です。
招集手続きの省略
社員全員の同意があれば、招集手続きを省略できます。
全員が総会の開催に同意すれば、通知なしで開けます。
小規模で全員の合意が得やすい団体に向いています。
ただし、省略できるのは『全員の同意』が前提です。
一人でも同意しない社員がいれば、省略できません。
省略する場合も、記録は残しておくべきです。
招集通知の書き方
招集通知は、わかりやすく簡潔に書きます。
日時・場所・議題を、はっきりと示しましょう。
社員が見て、すぐ理解できる通知が理想です。
冒頭で、総会を開く旨と日時・場所を伝えます。
続けて、議題(議案)を箇条書きで示すとわかりやすくなります。
議決権行使の方法も、あわせて案内します。
欠席する社員のため、委任状の用紙を同封すると親切です。
書面行使の用紙を添えるのも、よい方法です。
社員が参加しやすい通知を、心がけましょう。
招集通知でよくあるミス
招集通知でよくあるのが、期限に遅れるミスです。
1週間前(または定款の期間)を切ってから出すと、不備になります。
スケジュール管理を、しっかり行いましょう。
議題の記載もれも、ありがちなミスです。
記載のない事項を当日決議すると、問題が生じます。
決めたいことは、必ず議題に入れておきましょう。
通知が一部の社員に届かないのも、トラブルのもとです。
全社員にもれなく届くよう、宛先を確認します。
発送の記録を残しておくと安心です。
定時総会の招集スケジュール
定時総会は、事業年度の終了後に開きます。
決算をまとめ、計算書類を承認する流れになります。
そのため、決算作業と招集の準備を並行して進めます。
招集通知は、総会の日の1週間前までに出すのが原則です。
決算がまとまってから通知を出すと、間に合わないことがあります。
決算スケジュールから逆算して、準備を進めましょう。
総会の日程は、早めに決めておくと安心です。
会場の確保や、社員の予定調整も必要になります。
余裕をもったスケジュールが、スムーズな開催につながります。
臨時総会を開くとき
臨時総会は、急ぎの議題があるときに開きます。
定款変更や役員の補充など、必要が生じたときに招集します。
定時総会を待てない事項を、臨時に決めるための総会です。
臨時総会でも、招集通知の手続きは必要です。
定時総会と同じく、期限内に通知を出します。
議題を明確にして、社員に知らせましょう。
社員からの請求で、臨時総会が開かれることもあります。
一定数の社員が、開催を請求できる仕組みです。
社員の権利として、知っておくとよいでしょう。
オンライン総会と招集通知
近年は、オンラインで総会を開く団体も増えています。
オンライン総会の場合も、招集通知は必要です。
参加方法を、通知でわかりやすく案内しましょう。
招集通知には、接続のためのURLや方法を記載します。
社員が迷わず参加できるよう、手順を丁寧に示します。
不慣れな社員には、事前の案内があると親切です。
オンライン併用なら、会場とオンライン両方の案内をします。
どちらでも参加できる旨を、明確に伝えましょう。
参加のハードルを下げる工夫が、出席率を高めます。
委任状・書面行使の案内
招集通知には、委任状や書面行使の案内を添えると親切です。
欠席する社員も、意思を反映できるようにするためです。
用紙を同封すれば、社員は手間なく対応できます。
委任状は、代理人に議決権を託すための書面です。
誰に委任するかなどを、記載できる形にしておきます。
返送の期限も、あわせて案内しましょう。
書面行使は、出席せずに賛否を表明する方法です。
議案ごとに賛成・反対を記入できる用紙を用意します。
これらを整えると、定足数を満たしやすくなります。
招集通知の発送記録
招集通知は、発送した記録を残しておきましょう。
後で『届いていない』と言われたとき、記録が証拠になります。
いつ・誰に送ったかを、控えておくことが大切です。
郵送なら、発送リストを作っておくと安心です。
メールなら、送信記録が残ります。
全社員にもれなく送ったことを、示せるようにします。
記録は、議事録とあわせて保管しておきましょう。
手続きの適正さを、後から確認できるようにするためです。
丁寧な記録が、トラブルを防ぎます。
招集を怠った場合のリスク
招集手続きを怠ると、決議に問題が生じます。
通知もれや期限違反があると、決議が取り消されることがあります。
せっかくの決議が無効になるのは、大きな損失です。
一部の社員に通知しなかった場合も、リスクがあります。
その社員から、決議の効力を争われるおそれがあります。
全社員への通知を、徹底しましょう。
手続きの不備は、後から大きな問題に発展します。
正しい招集手続きを、確実に踏むことが大切です。
不安な場合は、専門家に確認すると安心です。
招集通知を出した後の流れ
招集通知を出したら、総会の準備を進めます。
当日の資料や、議事の進行を整えておきましょう。
委任状や書面行使の返送も、集計の準備をします。
当日は、出席状況と定足数を確認します。
定足数を満たしているかが、決議の前提になります。
委任状や書面行使も、出席として数えられます。
総会が終わったら、議事録を作成します。
決議の内容を、正確に記録しましょう。
招集から議事録まで、一連の流れを丁寧に行います。
招集通知と議案書の同封
招集通知には、議案書を同封するとより親切です。
議案書とは、議題の内容を詳しく説明する書面です。
社員が、事前に内容を理解できるようになります。
議案の背景や理由を説明しておくと、当日の審議がスムーズです。
社員が判断材料をもって、総会に臨めるからです。
重要な議案ほど、丁寧な説明が役立ちます。
計算書類など、承認が必要な資料も添えましょう。
定時総会では、決算に関する資料が必要になります。
資料が事前にあれば、社員は落ち着いて確認できます。
同封物が多いときは、一覧をつけるとわかりやすくなります。
何が入っているかを示せば、見落としを防げます。
社員にやさしい通知を、心がけましょう。
招集通知のテンプレート活用
招集通知は、毎回ゼロから作る必要はありません。
一度ひな形を作れば、次回から使い回せます。
日時・議題など、変わる部分だけ書き換えます。
テンプレートを使えば、記載もれを防げます。
必要な項目があらかじめ入っているからです。
作成の手間も、大きく減らせます。
ただし、議題は毎回しっかり見直しましょう。
前回の議題が残ったまま、というミスは避けたいところです。
テンプレートは便利ですが、中身の確認は欠かせません。
招集通知のよくある疑問
招集通知について、運営の現場でよくある疑問があります。
1つは『毎回通知が必要か』という点です。
原則として、総会のたびに招集通知が必要になります。
『社員が少なくても通知は必要か』という疑問もあります。
社員が少なくても、原則として手続きは省略できません。
全員の同意がある場合のみ、省略が認められます。
『通知の控えは残すべきか』という点も大切です。
後の証拠として、控えや発送記録は残しておくべきです。
手続きの適正さを、示せるようにしておきましょう。
そのほかのよくある質問
A. 必要です。接続のURLや参加方法を通知に記載し、社員が迷わず参加できるよう案内しましょう。
A. おすすめです。欠席する社員も意思を反映でき、定足数を満たしやすくなります。
A. 残しましょう。後で『届いていない』と言われたときの証拠になります。議事録とあわせて保管します。
A. 一定数の社員が開催を請求できる仕組みがあります。社員の権利として認められています。
A. その社員から決議の効力を争われるおそれがあります。全社員への通知を徹底しましょう。
よくある質問
A. 原則として総会の日の1週間前までです。ただし定款で期間を変えている場合があるので確認しましょう。
A. 日時・場所・議題を記載します。議決権行使(書面・代理)の方法も案内しましょう。
A. 社員の承諾があれば電磁的方法での通知が認められる場合があります。
A. 社員全員の同意があれば省略できます。一人でも同意しない社員がいれば省略できません。
A. 原則できません。決めたい事項は必ず議題に記載しておきましょう。


