NPO法人の写真と著作物の権利|迷ったら使わない

一般社団法人法
その写真、使っていいものですか。ここは事故が起きやすい場所です。

NPO法人の広報で、他人が作ったものを使う場面があります。

写真、イラスト、文章、音楽などです。

知らずに使って、指摘を受けることがあります。

この記事では、権利の扱いを解説します。

POINT 結論:他人が作ったものは、原則として許可を得てから使います。検索して出てきた画像を、そのまま使うことはできません。自由に使える素材でも、利用の条件が付いているのが通常です。必ず読んでください。

二つの権利を分けて考える

写真には、二つの権利が関わります。

第一に、撮った人の権利です。

著作権と呼ばれるものです。

第二に、写っている人の権利です。

無断で公開されない、という利益です。

両方を、別に確認する必要があります。

自分で撮った写真でも、写る人の許可は要ります。

逆に、許可を得た人が写っていても、他人が撮った写真は使えません。

混同すると、片方を見落とします。

検索で出てきた画像

いちばん多い誤解が、これです。

検索して表示される画像は、自由に使えません。

第一に、誰かが作ったものです。

第二に、表示されることと、使えることは別です。

第三に、出典を書けばよい、でもありません。

第四に、非営利なら自由、でもありません。

第五に、加工しても同じです。

第六に、会報でもウェブでも同じです。

使えるのは、許可を得たものだけです。

手元にある写真を、まず疑ってみましょう。

使いたいもの 確認すること 安全な代わり
写真 撮った人と写る人の両方 自分たちで撮る
イラスト 作った人の許可 自由に使える素材を探す
文章 引用の要件を満たすか 自分の言葉で書く
地図 発行元の利用の条件 公的機関の条件を確認
音楽 権利の管理者の許可 使わない・許諾を取る
他団体の資料 作った団体の許可 連絡して確認する

自由に使える素材

無料で使える素材も、あります。

第一に、利用の条件が必ず付いています。

第二に、条件は素材ごとに違います。

第三に、商用の可否を確認します。

第四に、加工の可否も確認します。

第五に、表示が必要な場合があります。

作った人の名前を、書く形です。

第六に、条件を控えて保管します。

後から、どこから取ったか分からなくなります。

素材ごとに、記録を残しておきましょう。

引用の考え方

文章を、そのまま載せたい場合があります。

引用として認められる場合が、あります。

第一に、自分の文章が主であることです。

第二に、引用する部分が必要であることです。

第三に、どこからの引用かを示すことです。

第四に、引用の部分を区別することです。

かぎ括弧や、囲みで分けます。

第五に、改変しないことです。

第六に、量が過大にならないことです。

要件を満たさなければ、許可が要ります。

判断に迷う場合は、自分の言葉で書き直しましょう。

広報物を出す前の権利の確認

  • 写真は自分たちで撮ったものか
  • 写っている人の許可を得たか
  • 使う範囲まで許可を得たか
  • 素材の利用の条件を読んだか
  • 表示が必要な素材はないか
  • 引用の要件を満たしているか
  • 他団体の資料を無断で使っていないか
  • 地図や図表の出典を確認したか
  • 音楽を使う場合の許諾
  • 記録として条件を保管したか
  • 過去の素材は当時の許可の範囲内か

写っている人の許可

撮る側の権利とは、別の話です。

第一に、撮る前に伝えます。

第二に、使う範囲を説明します。

内部の記録だけか、会報か、ウェブかです。

第三に、範囲を分けて聞きます。

会報はよいがウェブは困る、という人がいます。

第四に、記録を残します。

第五に、後から取り消したいと言われる場合があります。

第六に、その場合は速やかに外します。

争うことでは、ありません。

関係を壊さないことが、優先されます。

団体が作ったものの権利

逆に、自分たちが作ったものもあります。

第一に、団体の名前で作った資料です。

第二に、誰に権利があるかを整理しておきます。

第三に、外部に依頼して作った場合は取り決めます。

第四に、委託の事業で作った場合も確認します。

成果物の扱いが、契約に書かれています。

第五に、他団体から使いたいと言われる場面があります。

第六に、その場合の判断の基準を決めておきます。

自由に使ってよい、とする方法もあります。

広まることが、団体の目的に合う場合です。

会員が撮った写真

身近で、見落とされやすい点です。

第一に、会員が撮った写真にも権利があります。

第二に、団体で使う場合は確認します。

第三に、あらかじめ取り決めておく方法もあります。

活動中に撮った写真は団体で使える、という形です。

第四に、その場合も写る人の許可は別に要ります。

第五に、提供してもらった記録を残します。

第六に、退会した後の扱いも決めておきます。

善意で撮ってくれた人と、もめないためです。

先に決めておくことが、いちばんの配慮です。

指摘を受けたら

万一、指摘を受けた場合の対応です。

第一に、まず使用を止めます。

第二に、事実を確認します。

第三に、誠実に対応します。

第四に、責任者に報告します。

第五に、経緯を記録します。

第六に、再発を防ぐ手順を作ります。

放置すると、問題が大きくなります。

判断に迷う場合は、専門家に相談してください。

早く動くことが、いちばんの解決です。

担当を決めて確認する

仕組みで、事故を防ぎます。

第一に、公開の前に確認する担当を決めます。

第二に、確認の項目を一覧にします。

第三に、作った人以外が見ます。

自分では、気づけません。

第四に、素材の出所を記録します。

第五に、迷ったら使わない、を基準にします。

第六に、関わる人全員に決まりを伝えます。

広報を担当する人だけの問題では、ありません。

写真を撮る人も、同じ決まりの中にいます。

よくある事故

実際に起きやすい場面を、挙げます。

第一に、検索した画像を会報に使う場合です。

第二に、他団体のチラシの文章を写す場合です。

第三に、地図を無断で載せる場合です。

第四に、催しで音楽を流す場合です。

第五に、写真の許可の範囲を超える場合です。

内部用と言って撮った写真を、ウェブに載せる形です。

第六に、過去の写真を新しい広報物に使う場合です。

当時の許可の範囲を、確認しないためです。

どれも、悪意なく起こります。

知らないことが、いちばんの原因です。

迷ったら使わない

最後に、いちばん大切な基準です。

第一に、確認できないものは使いません。

第二に、自分たちで撮り直します。

第三に、文章は自分の言葉で書きます。

第四に、素材は条件のはっきりしたものを選びます。

第五に、時間がないときほど、事故が起きます。

第六に、余裕を持って準備します。

一枚の写真のために、信用を失うのは割に合いません。

迷ったら使わない。これで、大半は防げます。

判断に迷う場合は、専門家に相談してください。

地図と図表を使うとき

見落とされやすいのが、地図です。

第一に、地図にも権利があります。

第二に、発行元の利用の条件を確認します。

第三に、公的機関の地図にも条件があります。

第四に、簡単な案内図を自分で描く方法もあります。

目印と道筋だけなら、十分に伝わります。

第五に、統計の図表も同じです。

第六に、数字を自分で図にする方法があります。

出典を示せば、数字そのものは使えます。

作られた図をそのまま写すのとは、別です。

音楽を使う場面

催しで、音楽を流す場面があります。

第一に、音楽には権利があります。

第二に、権利を管理する団体があります。

第三に、使う場面によって扱いが変わります。

第四に、無料の催しでも確認が要る場合があります。

第五に、映像に音楽を付ける場合も同じです。

第六に、事前に問い合わせてください。

当日になって困る団体が、多くあります。

手続きに、日数がかかる場合があります。

企画の段階で、確かめておきましょう。

過去の素材を使い回す

事故が起きやすい、もう一つの場面です。

第一に、過去の写真を新しい広報物に使う場合です。

第二に、当時の許可の範囲を確認します。

内部用として撮った写真かもしれません。

第三に、写っている人が退会している場合もあります。

第四に、子どもは成長して事情が変わります。

第五に、素材の出所が分からなくなっている場合もあります。

第六に、記録がないものは使わないでください。

許可の記録と写真を、組で保管しておきましょう。

数年後の自分を、助けることになります。

写真と著作物の権利のまとめ

写真には、撮った人の権利と写っている人の権利の二つが関わります。

自分で撮った写真でも、写る人の許可は別に必要です。

検索して出てきた画像は、自由に使えません。

出典を書けば、非営利なら、加工すれば、いずれも理由になりません。

自由に使える素材にも利用の条件が付いています。必ず読んでください。

引用は要件を満たす必要があり、迷うなら自分の言葉で書き直します。

写る人の許可は、内部・会報・ウェブと範囲を分けて聞きましょう。

会員が撮った写真も、団体で使う取り決めを先にしておきます。

公開の前に、作った人以外が確認する担当を決めてください。

指摘を受けたら、まず使用を止めて誠実に対応します。

地図と図表にも権利があります。簡単な案内図は自分で描く方法もあります。

音楽を使うなら、企画の段階で権利を管理する団体に問い合わせてください。

過去の写真を使い回すときは、当時の許可の範囲を必ず確認します。

迷ったら使わない。この基準で、大半の事故は防げます。

よくある質問

Q. 検索した画像は使える?

A. 使えません。表示されることと、使えることは別です。出典を書けばよい、非営利なら自由、加工すればよい、いずれも理由になりません。

Q. 自分で撮った写真なら自由?

A. 撮った人の権利は自分たちにありますが、写っている人の許可は別に必要です。二つの権利を分けて確認してください。

Q. 無料の素材なら大丈夫?

A. 利用の条件が必ず付いています。商用の可否、加工の可否、作った人の名前の表示が必要かを確認し、条件を控えて保管してください。

Q. 文章を引用したい

A. 自分の文章が主で、引用が必要で、出典を示し、引用部分を区別し、改変せず、量が過大でないことが要件です。満たさなければ許可が要ります。迷うなら自分の言葉で書き直しましょう。

Q. 会員が撮った写真は?

A. 会員にも権利があります。活動中に撮った写真は団体で使える、といった取り決めを先にしておきましょう。その場合も、写る人の許可は別に必要です。

Q. 後から取り消したいと言われた

A. 速やかに外してください。争うことではありません。関係を壊さないことが優先されます。事情を聞いたうえで、同じ写真を使った他の広報物も確認しましょう。

Q. 確認は誰がする?

A. 公開の前に、作った人以外が見る担当を決めてください。自分では気づけません。確認の項目を一覧にし、素材の出所を記録に残します。

Q. 指摘を受けたら?

A. まず使用を止め、事実を確認し、誠実に対応します。責任者に報告し、経緯を記録し、再発を防ぐ手順を作ってください。判断に迷う場合は専門家に相談しましょう。

Q. 地図を載せてもいい?

A. 地図にも権利があります。発行元の利用の条件を確認してください。目印と道筋だけの案内図を自分で描けば十分に伝わります。統計も、数字は出典を示せば使えます。

Q. 催しで音楽を流したい

A. 音楽には権利があり、管理する団体があります。無料の催しでも確認が要る場合があり、手続きに日数がかかることもあります。企画の段階で問い合わせてください。

Q. 過去の写真を使い回したい

A. 当時の許可の範囲を必ず確認してください。内部用として撮った写真かもしれません。写っている人が退会している場合もあります。記録のないものは使わないでください。

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